少年漫画的ヒーロー?:週刊少年サンデー07/35号2007/07/23

 
 単行本作業はなんとか終了、さらに二本まとめての仕事でした。あと、小学館の人事異動にともない、担当が今週から交代します。お疲れ様でした、K氏。よろしくお願いします、M氏。小学館は異動が多いのです。

 さて、今回は兵部がほぼ主役。なんかもうコイツ主人公にしてバトル漫画やった方がわかりやすくていいんじゃないかって気もしますが。でも女の子がいないページが続くと、描くのがものすごくしんどいということに気付いた(笑)。そーいや昔、男子校を受験した事があるんだけど、どっち向いても男しかいないので目が休まらず、気分が悪くなったことが。・・・そーゆうの俺だけかな?

髪の毛で空を飛ぶ男:週刊少年サンデー07/36・37合併号2007/07/23

 
 真木くんの飛び方は他にも「タケコプター状にして顔の皮引っ張られて飛ぶ」とか、「長く糸状に伸ばして風に乗って蜘蛛のように飛ぶ」とかも考えましたが(笑)。まあ、翼の形状にしてってのが妥当なとこでしょうか。あんまりバカに見えても困るし(笑)。
 
 
 さて、今回「齧歯類(げっしるい)」というセリフが一箇所あります。実はこれ、以前編集部からNGをくらったいわくつきの単語です。編集部いわく、
「齧歯類などという言葉は存在しない。誰も言わない。辞書にも載ってない。分類学上正しくは『齧歯目』」
なのだそうです。

 全然納得いかなかったけど、眠くてめんどくさかったのでそのときは言うとおりにして、あとでコミックスで直しました。それが今回、桃太郎を罵る場面で、どうしても「齧歯類」を使いたくなっちゃったのでこっそり再挑戦です。みんな、編集部にはナイショだよ(笑)?
  
 ペット漫画なんかではハムスターとかの類いに侮蔑と愛情を込めて「齧歯類」という呼称を使います。今回はそのニュアンスがほしいのね。分類学上正しいかどうかは知りませんが、口語ではみんな使うよね、「齧歯類」? 
 広辞苑で調べたら齧歯類という単語はちゃんと載ってます。さらに「ネズミ目」はあるけど「齧歯目」がない。ってことはあの時言葉狩られた根拠って・・?
 
 まー向こうも本当はかなりどうでもいい箇所のはずだし、今回は気付かないと思うんだよね。そんなわけでそーっと原稿を渡して、今ドキドキしてます(笑)。