始まりましたね!2008/04/06

 ・・・というわけで、第一話、いかがでしたでしょうか。

 ワタシ的には漫画家冥利な30分でした。画面からは川口監督をはじめとするスタッフのあふれんばかりの熱意と愛情がギュンギュン伝わってきましたし、キャラは声も魂も完全に<ウチの子>だと思いました。さっきまでワタシの原稿用紙にいたあの子たちが、TV画面で華やかに活躍してます。しかも、原作より美人にお化粧してもらって、元気いっぱい動き回ってるわけですからね。親バカってだけじゃなく、客観的にもクォリティーかなり高かったでしょ?

●シナリオはシリーズ構成の西園さんが「<皆本とチルドレンの出会い>から始める」「時系列の巻き戻しはやらない」「一話でまとめる」「最初の敵は絶対にマッスル」と強硬に主張したため、原作者としては悩んだところです。
 まーその意図はわかるし、間違ってない。一方、打ち合わせ当時はまだ執筆していませんでしたが、漫画の<出会い編>はかなり以前から暖めていた、作品のキーになるエピソードです。あんな重い話はワタシも日曜の朝っぱらからアニメの第一話として見たくないし(笑)、分量もキツいからオリジナルストーリーにするのにはあっさり賛成したものの、「出会い」をどうしてもやるというなら<前任者×チルドレン×皆本>の心理的位置関係だけは外して欲しくありませんでした。
  
 で、すったもんだのあげく最終的にああいう落としどころに。まー原作読者には<ネタは同じでも全然別のエピソード、ただし作品の「魂」は同じ>というのがよく見えて、ニヤリとしてもらえたんじゃないでしょうか。
 須磨さんはあれならあとでまた出てくるかもしれませんね。深見梨加さんの声がめっちゃ素敵でしたし、再登場を期待してます。
 
●一話の作画監督は相坂ナオキさん(『獣神演武』キャラデ・総作監)と沼田誠也さん(『しおんの王』キャラデ、『ひぐらしのなく頃』総作監)のお二方。二話は『ディー・グレイマン』の作監・岩佐裕子さん、三話はシナジーの看板アニメーター・長森佳容さん、四話は『もえたん』の西尾公伯さんという豪華メンバー。
 監督から「作画チームはコスモを爆発させてます」とうかがってたのですが、たとえ話じゃなくマジだったのでビビりました。原画・動画・背景・CGも含め、作画チームの熱いコスモ、たしかに感じました。さりげなく監督自ら原画もやってますね(^^)。
 
 総作監の加々美さんは「かなりキツい状況ですが、大丈夫ですか?」と訊いたら「いつも通り一話ずつ送り出すだけです」・・・・・本物の<漢>です(T_T)。ちなみに昨日メールで「『ですノート』をもしやることになったらメイン作監やりたい」と言ってきてくれましたが(笑)・・・・い、いろんな意味で実現したらヤベええええ。
 
 そうそう、吉松さんもワタシに内緒でこっそりOPに参加してくれてましたよ! 20年来の夢がかなったよ、ありがとう、吉松さん! 次は演出・作監とか、どやっ。
 
 
●来週の第二話では、声の出演にスペシャルゲストがいらっしゃいます。監督と音響制作さん、それにご本人さまから『GS美神』ファンへのサービスです(*^_^*)。
 
 ・・・・あれ、おかしいな。センセイ嬉しくてたまらないはずなのに涙でてきたよ。オトナなのにおかしいね。もう行かなくちゃ。あ、そうだ、安物だけどお袋の形見の指輪、預かってくれるかい? 宇宙で無くしたら大変だ。じゃあ!

コメント

トラックバック