絶チル高校生編・COMING SOON! :週刊少年サンデー2014/40号2014/08/19

 いろいろあって遅れましたが二話目完成です。そして第一話掲載のサンデー39号の発売日が近づいてきてますね。『絶対可憐チルドレン』高校生編第一話は8/27(水)ごろ解禁です!


 漫画で若い世代を描くとき、「一人前」として描くのか「子供」として描くのかは作品ごとに異なります。たとえば学園スポーツ漫画なんかではたかだか17、8の小僧が歴戦の武士のような口をきくわけですが、それは「その年代の若者のコミュニティーと価値観が世界の全てである」という演出なわけです。だから1コ先輩なだけでものすごい古強者。大人目線ではどっちもたいして変わらない子供なのですが、それとは違う主観的なリアリティーを追求した結果ですね。

 絶チルはどちらかというと大人目線で子供をとらえた作品だと私は思っているのですが、でもまあ少年サンデー掲載作品であることもあり、そこら辺はバランスをとりつつというか。ていうか、描いているのが大人になれない漆黒の堕天使であるところの私なので、どっちかに完全にチューンするというのは無理かも。今現在の私が思うことを、スーパーナチュラルなものが活躍する子供漫画の言語で語る・・・そういうスタイルが私の好み。そして読んでくれた若い読者が年取って読み返したとき、「懐かしいなあ」ってだけでなく、「ああ、そういうことを伝えようとしてたのか」って思ってもらえると大変嬉しいです。

 ただ、すでに絶チルは始まってから10年経つんですよね・・。そんとき10歳だったらもう20歳ですよ。15歳だった読者は今もう25歳ですよ。若い読者の、そして私自身の当時の感覚で考えればものすごい長期連載です。

 そういえば40代の漫画家なんつったら超ベテランだと思ってました。当事者になってみるとまだせいぜい中堅の若造って感覚だという不思議。老眼とか代謝の低下とか加齢臭とか納得いかねえ。というわけで一仕事終わったので筋トレしてローラー台乗ってから寝ます。