次号、最終回!:週刊少年サンデー2021年/32号2021/06/25



あと一話です。本当ならもう最後まで描き終わってないといけないのですが、単行本作業とかカラーとかに手を取られて入稿が周回遅れのギリギリなため、明日から最終話の作業です。いちおうネームは先に完成させてるんで、最終話が雑誌掲載に間に合わなくて落ちるということはないと思います・・・たぶん。関係各所のみなさまにはご迷惑をおかけしておりますが、最後ですので何卒よろしくお願いします。

絶チルとお別れするという実感は、まだあまりありません。長いこと毎日、寝ても覚めても家族同然につきあってきたキャラクターをもう描かなくなるわけですから、作者が一番作品ロスに陥ってもおかしくないと思います。でも私の場合、週刊連載は4本やりましたけど、どの連載もだいたいスケジュールはバタバタで、さらに最終話ともなると作画カロリー計算が普段よりも甘くなることもあり、あまり噛みしめるヒマもないのが通例というか。そして雑誌連載が終わってもまだ単行本用の作業などもあり、でもまあ連載中はなかなかできないような時間の使い方をしてわーっと遊び、気づいたら次の仕事の準備が切羽詰まっていたりなんかして、作品ロスとかなってる場合じゃなく新たな修羅場に突入してるという(笑)。

それと、キャラクターと長く深くつきあうと、もうなんか描いてても描いてなくても、彼らは心の中に実在の人物みたくずっと存在するんですよ。美神や横島やおキヌ、信長や日吉なんかは当たり前に今もずっと一緒にいます。カナタだってちゃんといますよ・・・じゃっかん他のキャラより影は薄いですが(笑)。そんなわけで私自身はあんまり湿っぽい気分にはなってない感じです。

ただし、絶チルのキャラクターたち、とくにザ・チルドレンは、劇中でどんどん成長して変化していく子たちです。ずっと小学生の姿と言動のまま十数年つきあったのなら、もうめっちゃ不滅の存在として私の中で生き続けるのでしょうけど、ひょっとしたら作品として出力されていない間にも、成長と変化は続くかもしれません。それはそれで楽しみなような、ちょっと寂しいような。

まあとにかく、明日から数日間、チルドレンたちとの最後のセッションに挑みます。あとのことは最終話を間に合わせてから考えましょう。