あれからのそれから:サンデーS 2024/04月号2024/02/27



 犬夜叉チーム総登場&紫織さん大活躍の最新単行本第6巻、発売中です。


 飼い猫が年明けに手術・入院などしており、バタバタしててブログ更新を休んでました。ていうか猫が心配すぎて忘れてました(;´∀`)。まあそもそも自作を解説とかヤボなんですけど、「ネットに少しでも情報を増やすことで宣伝したい」という健気な思惑でやっております。もうとにかくきっかけはなんでもいいから、このコミカライズ読んで欲しい。うちの猫の医療費のためにも。


 さて、アニメ観てた方には見覚えがありつつも微妙に違う形で、是露さまが片付きました。アニメでの是露の屈折や理玖との関係をそのままやるとページ数が膨大になりすぎるため、例によっていくつかのセリフやパーツを共有しながら単純化して、独自に再構成したコミカライズバージョンです。理玖のセリフ「この姐さんには」は、「コミカライズ時空の是露は」という意味。つまり「アニメも観てね!」ってことですね(笑)。


 ちなみに私が読ませてもらったシナリオでは「理玖が刀を構えて躊躇っているところに、是露が自分からつらぬかれる」となってました。完成版は演出段階でそこを端折ってて、状況が一段階シンプルになりテンポ良くなったのと引き替えに、二人の心の機微がちょっと見えにくくなってたように思います。だいぶ大人っぽい流れではあるんで、キッズアニメとしての判断でしょうね。で、そこら辺を踏まえ、コミカライズでは隅沢脚本オリジナルのニュアンスも拾いつつ、でもあくまでも理玖の意志でという決着に。


 話数が十分な上に一話に入る情報量が多いアニメとは違い、内容を圧縮しつつ月刊連載で少しずつ進むコミカライズ。犬夜叉夫妻とりんママとの真の再会は、流れとしては幻と会話してから2エピソードなんで、意外と早かったですね。妖怪退治の単発エピソードをもうひとつふたつ挟んでおきたかった気もしますが、構成のコンパクトさを優先。


「『るーみっく御伽草子』の世界に、犬夜叉たちに会いに行く・・・。俺が、コミカライズという形で」を裏テーマとして描いている私には、とわちゃんが犬夜叉・かごめ・りんと直接会うここがたぶん一番重要な場面になります。その次は最後に来る、日暮家とのお別れの場面。麒麟丸や妖霊星との決着までにはまだまだやることは多いものの、そろそろラストシーンも射程に入ってきた感じです。当初から「だいたい10巻程度で完結」を目標に執筆してて、いまんとこちょうどそのくらいで終われそう。まあこういうのは予定よりも少し長くなっちゃうのが通例ですけど・・・あの名作大河少女漫画『キャンディ・キャンディ』って全9巻なんですよね(笑)。なんですかあの密度、完成度は。諸般の事情で手軽に読めなくなってるのが残念でしょうがない。いやまあ、よその漫画の話はいいや(笑)。


 いまはとりあえず次回、家族の再会を全力で描きます。高橋留美子先生を泣かせるのが目標です。無理だと思うけど(笑)