さよなら賢木先生:週刊少年サンデー08/16号2008/03/06

 今回は他誌の某有名漫画のパロディーです。このシリーズを加々美さんに捧げます(いや捧げられても)。
 
 
 さて、先日某所で『チルドレン』第一話のアフレコが行われました。初回と言うことでスタジオは関係者で一杯、収録時間は長め、なんか雰囲気もピリピリしてて、自己紹介した以外役者さんとお話ししたりはまったくしなかったのですが・・・葵役の白石さんとはちょっとだけ、いくつかイントネーションの確認をしました。
 気の毒に彼女、『ハヤテ』収録中に川口監督から「椎名センセイは関西弁のチェックが厳しい」と聞かされていたため、かなり心配してらしたみたいです(笑)。ワタシ的には「でんがなまんがな」なインチキ関西弁でさえなければそれでよかったんですけど・・・でもまー、美しい白石さんがおっきな鳶色の瞳ですがるようにワタシを見つめるのはたいへん心地よかったので、監督グッジョブ(*^_^*)b! 平野さん戸松さんにもなんかそんなカンジでひとつこの。センセイはオヤジギャグと黒いセリフにも厳しいよ(ウソ)?

 お世辞とか抜きで、キャストは期待以上にハマりました。チルドレンの三人はカンペキにできあがった感じで、初回からイメージをはるかに上回る完成度です。中村さんの皆本もバッチリ。彼が台詞を言うたびにワタシの中の乙女回路がキュンときましたよ(笑)。そらガンダムも口説かれたら落ちるわ(注:落ちてません)。この日は兵部と桃太郎もチラッと登場。出演者の方々はアニメファンにかなり喜んでいただけるオーダーだと思いますんで、楽しみにお待ちください。
 それと、いきなりの収録でここまでキャラが立ち上がったのは音響監督のおかげです。キャラ解釈と演技指導がめっちゃ鋭く的確でまったくスキがない。細かいニュアンスまですんげーわかってくれてて頼りになります。調整室の隅っこでこっそり会心の笑みで頷いてるのがその日のワタシの主な仕事でした。これでもう原作者の出る幕じゃなくなったし大船に乗れた心地ですが、そのうちまた差し入れを持ってお伺いしたいと思います。
 
 OP、ED主題歌が完成、画面の仕上がりイメージも見えてきて、やっとなんかこう「アニメになるんだなあ」という実感がわいてきました。厳しい製作状況も逆にスタッフの闘志に火をつけたようで、みんな燃えてます。この調子なら原作読者を大きく裏切ることはないと思いますので、オンエアをお楽しみに・・・いや、やっぱ予防線は張っておくべきですかね、監督(笑)?

不二子さん、逃げてええええ!:週刊少年サンデー08/17号2008/03/17

 問題作『ですノート編』(笑)、三話で終了です。ワタシ的にはネタの内容よりも構成を初期の『美神』と比較してしまって「当時なら一話でポンとまとめた気がするなあ。『チルドレン』では入れたい描写を入れてくとどうしてもこんなカンジか。作品のせいなのか、漫画業界全体が昔とテンポ変わってるのか、それともワタシが変わったのか?」とか考え込みながら描いてましたけど。でもまー『美神』でも一話で厄珍堂でノートが出てきて、二話でレギュラーキャラがバカやって、三話でまとめる、くらいのことはやったかもね。元ネタが面白いんだもん・・・というわけで許してくださいごめんなさい。情勢によっては単行本に収録しない可能性もありますので、単行本派のみなさんもここは本誌買っておくべきかと(^^;)。
 
 それと、畑先生はあとでワタシがシメておきますので、<うりょっち>ファンのみなさまは安心してください(笑)。てめえこの、修正してやるー・・・って、ああっ強い!? ちょ、やめ、あ、ごめ。
 これが・・・若さか・・・(涙)

みんなでコスプレ:週刊少年サンデー08/18号2008/03/22

 掲載号見てから気づいたけど、50周年記念号、それもマガジンとのコラボ期間にナニやってんだろうねワタシは。せめてマガジンネタにすればよかったものをすいません。おわびに糸色先生と皆本が握手しているテレカとかを自費で出すのはどうでしょね(それもいろんな意味でどうかと)?
 
 さて、この号はカラーをもらいました。で、初めてカラーで『サプリメント』をやってみたのですが、カラーでないと楽しみ半減のネタですので、ぜひ本誌でチェックよろしく。
 
 コミックス12巻、お買い上げいただけたでしょうか。表紙は局長と柏木さんと幼児チルドレン。実を言うと局長を表紙に使うタイミングをうかがってたのですよ。で、以前『銀魂』がアニメ化のときに王子を表紙に据えてきたのを見て「これだ!」と(笑)。でもワタシの場合、局長単体で押し通す度胸はありませんでした(笑)。
 それと、薫のお尻はあれ下着じゃなく、<パンツカバー>というものを上にはいてます。でないと座ったときに汚れちゃうからね。

アニメ放送まで一週間2008/03/30

 というわけで、『ハヤテ』ファンはご納得いただけましたね(笑)? 関係者の皆様、おつかれさまでした。 
 
 で、『絶対可憐チルドレン』の予告はご覧いただけたでしょうか。先日の東京アニメフェアでも新作カットが少し紹介されてましたが、かーなーり、可愛いよね。それにギュンギュン動いてます。声もイイでしょ? 
 主題歌もかなりキてます。マジでいいカンジ。絶対可憐。だから負けません。・・・ヒロイックで可愛くて、ワタシはものすごく気に入ってて、仕事中ヘビーローテーションで聴き倒してます。
 
 仕事が抜けられなくてアニメフェアには行ってませんけど、当日の様子はビデオで見せてもらいました。主演の子たちみんなカワイイなあ、もうっ! ビデオ見ながらワタシもお客さんと一緒に黄色い声援を飛ばしてしまいましたよ。「ゆ----きゃあああ---ん!!」(そっちか)。
 あと、平野さんの脚線美を現場で見れなかったことが非常に悔やまれます。あまりの美しさに、よこしまなことを考える前に漫画家としてうっとりです。あくまでも絵を描く商売の漫画家としてです。いやホント、マジでこれっぽっちもよこしまなことは・・・まあ、いいじゃん(笑)。あ、そうだ、コミックスの帯、ありがとうございました。
 
 来週から一年間、『絶対可憐チルドレン』をよろしくお願いします。このブログ、放送までできるだけこまめに更新してみようと思います。

キャスト情報22008/03/31

キャスト&キャラ追加情報です。
 
兵部:遊佐浩二さん
 
 原作者の希望通り、ど真ん中ストライクの役者さんです。ギリギリまで他のお仕事のスケジュール状況待ちだったのでPVには間に合いませんでしたが、幸いうまく調整していただけて、獲得成功。粘り勝ちです。待ってでも欲しい方でした。
 
 兵部は幼さと老獪さ、優しさとサディスティックな面を併せ持つダークヒーロー、物語のもうひとりの主人公です。チルドレン、中でもとりわけ薫を自分の分身と考えていて、失った少年時代のイノセントを重ねて慈しんでます。心の傷と憎しみのために大人になれず、亡霊として薫にとりついている男。彼女の幸福を願う一方、自分と同じ道をたどることも望んでいて、その矛盾故に強く執着しています。救われたいと切望しているけれど、それが実現してしまうと悪霊としてしか生き続けていられなかった自分の存在が無になってしまう・・・いわば太陽の光に恋こがれる吸血鬼。作者はコイツがせつなくて、どーしようもなく好き。
 
 
マッスル:三宅健太さん
 
 第一話から登場し、犯罪エスパーの代表・どこか憎めない悪役としてアニメ版チルドレンの世界観を象徴するキャラクターです。
 
 三宅さんは川口監督の信頼が篤く、『ハヤテ』ではこの人があんまり魅力的なのでクラウスの出番が増えたそうで、ウチでも同じコトが起きてます。ふざけてる割には根が優しくて面倒見がよさそうで、元々好きなキャラだったんですけど、三宅さんのおかげでますます好きになってしまいました。ワタシも原作で出番増やす気満々です。
 
 
 明日は局長と柏木さん行きましょうか。