5年3組です:週刊少年サンデー08/30号2008/06/17

らららこっぺぱん~
 いよいよ兵部少佐が本格的に介入。こいつ、本当にいつもいつも作者の思惑を超えて動きます。

 さて、ちょっとがんばって二本同時進行にしたら、あっという間にHPがなくなりました。途中でひとコマ描くのも困難な状態になっちゃったんですが・・・なんだろうな、これ。ストレス? 自律神経失調? 集中して漫画描くには大量のセロトニンやドーパミンが必要だし、たまには外で運動もした方がいいんだろうなあ。とりあえず仕事の合間にダンレボやってみます。

 そんなわけで薫たちのクラスが、以前4コマでは「5-1」だったのに、今回「5-3」になっちゃってるのは大目に見てください(^^;)。仕上げ段階で気づいたけど、もう直す気力も時間もなかったし、29号でもやっちゃってたので、4コマの方が間違いってことで。

アニメ討ち入りレポート2008/06/20

コスト度外視の特典版、買ってね
 先日、アニメの討ち入りが行われました。制作状況がギリギリなので、1クール目が終わる頃になってからになっちゃってますが・・・まーまだ先は長いし、この業界ではよくあることですね。
 
 加々美さんや色彩設計のなかむらさん、演出のワタナベシンイチさんなどスタッフのみなさんともお話ができて、楽しかったです。ワタナベさんはホントにいつもアフロで赤いジャケットなんですね。しかも背が高いんで、めっちゃ遠目からわかります。
ワタナベさん「ヤリスギじゃなかったですか?」
ワタシ「いや全然! ワタナベさんの演出、大好きですよ。ただ、この作品では出演は控えていただけると(^^;)」
「じゃあ、近いうち出演します」「をい!」
 
 他のスタッフの方々や、みなさんご存じの出演者の方だと羽多野さんや福原さん、藤村さんなんかが「『GS美神』のファンでした」とおっしゃってくれてたのが嬉しかったです。ありがとうございます(*^_^*)。若い頃に幻覚見るまで机にへばりついてたり、体重を30キロも上下させてがんばってよかった。さらに谷山紀章さんまでもが「僕も大ファンでした」・・・って、ウソつけこの野郎(笑)!!  きっと女性も「もー、ウソつき!」とか言いながら落ちるのですよ。くっ!(←センセイ落ちた)
 
 あ、そうだ、音楽の中川幸太郎さんとお会いしましたよ! なんかもうアガっちゃって「最高です、ありがとうございます!」としか言えなかったんですけど。さらに、可憐Girl’sもビデオメッセージを寄せてくれました。極秘情報ですが、いずれそのうち本編にカメオ・・・・いやまあ、内緒だよ。

 実はこないだもそうだったんですが、大竹みゆさんや家中宏さんとはかなり長々とお話しさせてもらいました。それからウチの嫁がかまっていただいて、ご迷惑をおかけしました、羽多野さん。「ハタノくんかわいい!」つって大変でしたよ(笑)。

 浅野さんには賄賂を渡して(!)ラジオで宣伝するように要請しておきましたので、『アニスパ!』チェックしましょうね、みなさん・・・って、そーいや帰ってから先週のを聞きましたよ! リスナーのみなさん、ちがいますからね、アレ!
 たしか浅野さんが「私は幼い頃から下ネタに詳しい」とおっしゃるので(笑)、「番組初期には****もご存じないくらいだったじゃないですか。あれ演技ですか」みたいな話をしたのであって・・・いやわかってます、いじって『チルドレン』を話題にしていただいたのです、ありがとうございます。そしてワタシが鷲崎ツッコミの真似をしたら「あんたは面白いかもしれないが、それをするのは百万人目だ。めんどくさっ」という顔をされたりしてますので、<めっちゃフツーのリスナー>という鷲崎さんの指摘自体は的確です(笑)。だってシロートだもん。
 まーそんなカンジで浅野さんは本当に話しやすい雰囲気を作ってくださる優しい方で、ワタシだけでなく畑先生もたいへん彼女に懐いているご様子。タレントさんってすごいね。
 
 ちなみに抽選会でちょっとPCプログラムのエラーがあったんですが、その際の平野綾さんの対応に、ワタシと監督は感心しきりでした。とちった演出の流れを、さらっとまとめる様子がものすごくスマートというか優雅というか。機転とかってだけじゃなく、あの人は生まれつきのお姫様だと思います、マジで。たぶん前世は本物のお姫様です。その前もそのまた前もお姫様。あの美貌とチャーミングな人柄に加えて、魂がもう最初っから高貴で無邪気なのですよ、きっと。

***

 では、楽しい思い出に浸っての現実逃避はこの辺にして仕事に戻ります。

 最後に業務連絡。シナリオチェック、イラスト、本編ネーム、全部遅れてます。関係者のみなさますいません。あと名刺配ったみなさん、社交辞令ではありませんので、メールください・・・・こねえんだもん、ひとつも(T_T)。

アニメ第12話2008/06/22

ハラショー! スパシーバ!
 大家族もののTV番組で、末っ子が初めてお母さんと二人っきりで買い物に行くというのを見たことがあります。幼い子供はものすごくはしゃいで、でも帰り道、家が近づいてくるとぐずり出しちゃって、見てて切なかった(T_T)。
 チルドレンの三人も、いつもみんな一緒で嬉しい部分と、自分一人で愛情を独占したい部分の両方があるのではないかなと。で、そこを葵に託してみました。

 ラストシーン、葵は二人きりの任務が終わってまた「みんな一緒」に戻ることに対して、寂しさよりも嬉しさを感じてます。今の彼女は、少しの間特別な時間を味わえただけで満足なんですね。そんな幼なさやいじらしさが描きたかったのです。
 
 とりあえず葵役の白石さんはすごく感情移入して演じてくれてたみたいで・・・「葵ちゃん、かわいかったですー!」と頬を染めるあなたが可愛くてしょうがないよ、ワタシは(*^_^*)。ついでに皆本役の中村さんは主演作が山ほど放送中ですが、彼のヒキダシを一度にこれだけ味わえるのは、『チルドレン』だけだと自負してます。
 このお二人、共通してなんだか真面目でシャイな印象があって、あれほど人気があるのに褒めると照れるところとか、個人的に可愛くてしかたないです(笑)。お会いするとワタシのオバサン回路がキュンキュンしちゃいます。

 原作も気に入ってるんですが、眼鏡っ娘好き(笑)赤星さんのシナリオが、すんげえ可愛いかったのね。触発されてワタシも<葵のトイレタイム>などを新しく追加(笑)。
 あそこ、実は
皆本「終わったかー? 足につかなかったかー? ティッシュはそこら辺に捨てるなよー!」
葵 「みッ・・皆本はんのアホーッ!!」
という台詞まで書いてたんですが、さすがにヤリスギということで不採用でした(笑)。カットするに当たって川口監督は断腸の思いだったそうです(しょうがねえオッサン×3)。
 
 演出と作画も可愛くて、萌え萌えの30分でした。みなさん、ありがとうございました! 

 そうそう、本編中にかかってた主題歌、アレンジがOPと違うのに気づきました? 葵をモチーフにした<Light Speed MIX>バージョンです。薫・紫穂バージョンアレンジと共に近日発売のシングル『Over The Future』に収録。買ってね。
 
 次週は薫ちゃんの家族が登場。『GS美神』ファンは必見! 東映さんに怒られませんように(笑)。

チラ見せなんかアリキタリ?:週刊少年サンデー08/31号2008/06/25

制服の方が簡単ですラクチン(作者が)
『チルドレン公式携帯サイト』に加入しました。個人的には「ESPメール」が面白くて仕方ないです。これまでのところ、ナオミ・皆本・マッスル・兵部からメールをもらいました。

 受信メールの差出し人に「梅枝ナオミ」なんてあるのを発見すると、すっげー嬉しいんですけど、ワタシの場合直前まで本人を描いてたりして、なんか混乱します。さらにその日、ナオミ役の藤村さんにお会いして「ナオミちゃんからメール来ましたよ!」・・・・って、もうなにがなんだか(笑)。そーいや兵部役の遊佐さんも加入してくださってて、「自分・・いや兵部からメールが!」とかおっしゃってました(笑)。
 
 こっちからメールを送ると、しばらくしてランダムに返信が来るってシステムなんで、「原作者の椎名です」とか「ごめん、来週落ちるかも」とかちょくちょく送ってます(笑)。文面はワタシが見ても違和感なくて、マジでキャラクターにメールもらったような気がするよ。いい仕事、ありがとうございますm(_ _)m。
 
 月額315円、待ち受けや着ボイスもあります。みなさんもよろしければアクセスしてみてくださいね。
http://www.z-child.com/

 そして10歳の美少女三人ユニット・可憐Girl’sが歌うアニメ主題歌『Over The Future』発売中です! わ――――――――――――
 
 
 さて、作者がヘロってる割には妙にテンション高い本編。てか、ヘロってるせいでフロシキがだだ広がりになったってのが真相なのですが。パンドラ集合なんか当初のプロットにはかけらもなかったです(笑)。
 それでも大筋は思惑通りに進行中。兵部も納得してくれたらしく、ワタシの邪魔をしませんでした。・・・キャラに気を遣うなんて妙な話なんですが、こんな風に感じられるのは物書きとして幸せなことです。

アニメ第13話2008/06/29

ま、ある意味薫が横島ポジション
 鶴ひろみさん、國府田マリ子さん、出演を快諾していただき、ありがとうございました! スタッフに『美神』ファンがけっこういらっしゃるということで、このキャストを提案してくれました。美神にちなんだ遊びもたくさん入ってて、ワタシとしてはちょっとくすぐったいというか照れくさいというか。
 
 國府田さんってこういう勝ち気な役も可愛くてイイんですよねー。『美神』のご縁を抜きにしても、嬉しい配役です。アニメから抜け出したような可愛らしい方で、おキヌを演じてくださってた当時、役のイメージで白いセーターとキュロットでいらしたお姿が、今でも忘れられません。「うわあ、本物のおキヌだ!?」
 
 鶴さんは第2話にも出演していただいてます。セクシーで強気な外面の後ろに見える、優しさや弱さ・・・素敵です。
「亮ちゃんは?」「いや~すみません、堀川さんに相応しい、いい役が作れなかったのと、予算がもう限界ってことで」「え~!? じゃあ今度ノーギャラで出ろって言っとく!」・・・・み、美神さん・・・いやブルマさん(笑)?

 スピーカーから流れるお二人の声を聞いていると、『美神』の記憶がどーっとフラッシュバックしてきて、アフレコのときセンセイ泣きそうでした。
 ちなみに『紅蜥蜴』は、江戸川乱歩原作・三島由紀夫脚本の舞台劇『黒蜥蜴』のモジリ。ダンディな名探偵・明智小五郎と美貌の女盗賊・黒蜥蜴の対決を耽美に描いたロマンチックなミステリーで・・・・・ってか、相手が鶴さんだと、あの局長のリアクションはどう見てもワタシじゃないですか(笑)。しかも娘の薫役をなさっている平野さんは『二十面相の娘』。執筆当時はまさかこんなことになるとは。予知かな?
 
 
 絵コンテは『ガンダム00』なんかで活躍されている寺岡巌さん。スゴ腕で知られるアニメーターで、ここ一番の箇所では原画や版権イラストなんかもたくさん手がけていらっしゃいます。だもんで、コンテがもうそれだけで素人にも楽しめる美しさ&ハジケっぷりでした。
 今回は加々美さんも原画をなさってます。TV番組のシーンとかそうだよね (*^_^*)。

 シナリオは「鶴さん國府田さんのゲスト出演にプロット上の意味も持たせよう」というところから、<血のつながり>を強調したオリジナルのラストシーンが生まれました。薫の中に、美神やおキヌの血は受け継がれてるってことですね(笑)。
 で、家族三人が少しずつ歩み寄る。溝はまだ完全に修復されたわけではないけど、そのための一歩を踏み出すよう背中を押したのは皆本の「どんな超能力も家族の絆は壊せない」という言葉・・・このラストはかなりイイと思うのですが、どうでしょう。

 そんなわけで、ワタシにとっても『チルドレン』にとっても、スペシャルな一本となりました。みなさん、ありがとうございます!!


 最後に・・・・・ちょ、おまっ、『ファン:椎名高志』って、オイこら-――-(笑)!! ワタシはみんなと一緒に「うお-!?」とか言ってただけですってば! まーたしかに出演したっちゃしたわけだけど、ガヤに参加しただけですので、クレジットはスタッフのイタズラです(^^;)。
 モブシーンの台詞パートは男性声優さんが分担してらして、イケメン声優のみなさんがノリノリで演じてるのが、現場で見てて楽しかったです。ファンのみなさんはどれが誰かわかります? あ、そうそう、前回の首相役は四宮さんでした。感動した!
 
 
 次回は紫穂ちゃん回。それと、2クール目に突入して、エンディングが新しくなるじゃなかったかな? お楽しみに!