アニメ第49話2009/03/15

等価交換だよ兄さん

 釘宮理恵さん声優アワード主演女優賞受賞記念として(ウソ)、釘宮さんがひとり三役です。演技へのアプローチは人それぞれですが、彼女は役にチャネリングして入り込むタイプだと、ラジオか何かで聴いた覚えがあります。頭で作って声色を変えるのではなく、ちゃんと魂が切り替わってるのがわかって、すげえと思いました。

 あと、個人的に今回は白石涼子さんの「女の勘ナメてるやろ?」~「センセはどっち!!」にもゾクゾク もとい、ぐっと来ました。これもハーマイオニ効果でしょうか(笑)。ハーマイオニというのは・・・・・・・・えーと、「綾崎ハーマイオニ」というのが『ハヤテのごとく!』に出てきててですね(めんどくさいので以下略)
 「皆本ハーマイオニと名乗るんや!」は原作の段階から白石さんに言わせたくて書いたセリフだったのですが、このシーンに釘宮さんも絡んだのは予想外(笑)。監督、さすがです。あと畑先生、いつもいつも乗っかってすいません。

 さりげなーく紫穂の「たすけて、ぬ~べ~」も原作のまま入ってましたね(笑)。無断ですいません、真倉先生、岡野先生。岡野先生とは一度、家族ぐるみで食事したことがあります。90年代にオカルト漫画を描いていた仲間のよしみというか。そのうち『地獄先生ぬ~べ~対GS美神』とかどうですか、東映さん(笑)?
 そしてその後、やっぱりさりげなーく紫穂が手にしていたトゲトゲバットは・・・・すいません、おかゆまさき先生&とりしも先生。執筆当時ハマってたもので。今回、千葉さんもいらっしゃいましたしね!
 あと、美鳥ちゃんのストラップは、アニメスタッフが仕込んだ谷山紀章さんつながりの中の人ネタですね。賢木がアレを使うとはとても思えませんが(笑)。井上先生すいません。


 非常に物語の密度が高く、30分とは思えない内容でした。なのにバタバタしてる感じもなくて、サスペンスと萌えが詰まってます。

 原作からの大きな変更点は「記憶強盗」がユーリになっていること。原作では記憶強盗のキャラは掘り下げず、事件のための装置としました。それよりも、子供に戻ったことを徹底的に楽しげに見せることにページを割き、皆本の心のゆらぎを最優先で描写したわけですね。あれはあれで、かなり気に入っている出来です。なにせ、小学生編の最終回。納得いってなければ卒業は延期してました(笑)。

 が、アニメではそこに黒い幽霊を組み込んで、なおかつ原作で重視したパートはそのまま再現。猪爪さんの手腕はちょっとハンパないです。さらにテレビシリーズのクライマックスとして、バベル・パンドラ・黒い幽霊の総力戦の様相も呈してます。このエピソードの主題を語る上でも美しい脚色で・・・原作でもこうだったような気がしてきました(笑)。この事件をきっかけに、ユーリはチルドレンへの執着を持つようになったとか、美しいです。単行本が出る前だったらアニメに合わせて改稿してたかも。

 主題については次週明らかに。兵部の狙い、そして皆本とチルドレンの決断は・・・・。