涙は夢のありかを探す輝き2009/03/16

ジェネオンの社長さん黙認の貴重な映像

 可憐Girl'sのライブに行ってきました! 絶対可憐な三人の、ユニットとしての最後のステージです。一年間元気いっぱい活躍してくれたGirl'sと、応援してくれた皆さんに感謝です。会場のライブハウスは満員ですごい熱気。そしていろんな意味でテンション高けえわけですが(笑)、それに負けない全力のステージを繰り広げてくれました。

 生で見たGirl'sの歌と踊りは、ビデオで見る以上に超パワフル。あのちっちゃな体で、三人とも表現力っつーか、オーラすげえのね。目と表情には力があるし、手足はぎゅんぎゅん動くし。一方で子供っぽさが残るトークは可愛くて、仕事を抜け出して行って本当に良かった

 ステージのラスト、お別れのあいさつで感極まって泣いてしまったGirl'sは、その後楽屋でも三人揃って小一時間、号泣が止まりませんでした。スタッフに「ほら、もう泣かない! 笑顔でいいお顔して!」と叱られてもずっとしゃくりあげてて、可愛いったらなかったです(*^_^*)。
 「しばらく感激にひたらせてあげればいいのに・・・」と思ったけど、取材やなんかの都合もあって、そうもいかないみたいで・・・・号泣が収まりきらないうちに、持っていった色紙をプレゼント。ついでに関係者に記念に配っている、チルドレンのイラストを印刷した名刺も。

「あっ、名刺入れに<BABEL>って書いであるうううわーん!(>_<)」
「風船ありがどうございまじだああああーん!(TдT)」

「いい漫画をありがどうございまずうううわーん!(T_T)」

 ごめん、あまりの可愛さに、思い出すとニヤニヤが止まらない(笑)。ちなみに各所でタレントさんに贈っていたバルーンブーケは、ウチの奥さんのチョイスです。

 三人のお母さんたちともお話しして、常日頃妄想していた「もし自分の娘だったらどんなだろう」というシミュレーションも補完させていただきました(結論→レッスンとかステージとか移動とか受験とか、楽しかったり心配だったり忙しかったり、いろいろもー大変)。あと、あやみちゃんの弟さんにサービスしてポイントを上げようとしたところ、彼はサッカーに夢中で漫画にはあまり興味ないそうで、不発に終わりました(笑)。

 三人ともこの一年はタレントとしてたくさん新しい経験をして、本当に楽しかったんだそうですよ。大人の我々からすると一年なんかあっという間ですが、彼女たちにとっては、一生忘れることのない大事な時間だったと思います。そこに立ち会えたことは、ワタシにとっても嬉しく幸せでした。あの子たちの心の中、大切な思い出の場面には、いつも『チルドレン』が一緒にいてくれるということですもんね。 

 主題歌&楽曲チームのみなさまにもお会いできました。『Over The Future』作詞の六ツ見さんは漫画をかなり読み込んでくださってるんじゃないかなと思ってたのですが、やはりその通りでした。連載開始時にワタシが「これだけはなんとしても読者に届けたい」と考えていたテーマを美しく切り取って楽曲のヒントにしてくださって、「誰にも似ていない笑顔、誇りに~」「涙は~それぞれ違う光を放つ」等々の素敵なフレーズが、あのヒロイックなメロディーに乗ったときの感動は忘れられません。

『Over The Future』『MY WINGS』を初めとする名曲の数々は、可憐Girl'sと一緒にずっと残っていってくれると思います。あやみちゃん、すずかちゃん、ゆいかちゃん、そしてプロジェクト関係者のみなさま、任務完了ご苦労さま&ありがとうございました!!

サンマガのパーティーは行かずに寝てると思う :週刊少年サンデー09/17号2009/03/17

さらにダメになった

 久しぶりにチルチルを描きました。権利者の浅野真澄さんが快く「使ってよし!」と許可してくださったので(笑)、イターシャちゃんも登場。

  本編では「ファントムちゃん」がかなり危険な本性を顕し始めました。実際に描いてみると相当ヤバいです、この子。パンドラ(兵部)たちは「予知の実現と改変」という目標があるため、チルドレンに対してある一定の線は越えないのですが・・・・ファントムちゃんは違います。<黒い幽霊>も彼女を完全にはコントロールできてないのです。


 さて、<中学生編>始動のコミックス16巻は明日発売。例によって特定書店様への購入特典イラストを書き下ろしました。今回は<兵部・皆本・賢木><ザ・チルドレン><真木・紅葉・葉・澪>の三種類。三枚とも、本編ではあまりやらないSDデフォルメにしてみました。

 どのお店で手にはいるのかはワタシの口からは申せませんが、首都圏在住の方ならコンプリートも不可能ではないと・・・・・・・・・・・まあ、距離的にも金額的にもキツいので、そこまでは(笑)。ただ、三枚とも気に入ってますので、お近くに該当店があれば、一枚くらいはゲットしてみてくださいね。

 あ、アマゾンさんはアフィリエイトが商品紹介に便利なので使わせてもらってるだけで、特典とかはないのですが・・・ここから購入していただくと、印税以外にも若干のおこづかいがいただけます。儲けが出たらユニセフにでも寄付させていただきますね。「セーブ・ザ・チルドレン」ってことで。

疲れてるんだ・・・元気出せ、俺2009/03/20

それはそれとして、よろしくね

 某所で、キャラの名前間違えてることが判明。澪の名字を入れるかどうしようか悩んで、最終的に裏設定で決めてたのを英字で書いたんだけど、名字と名前の順番が逆(笑)。

 彼女のフルネームは「つくし・みお」です。漢字はたぶん当て字にすると思うけど、本編ではこの先も出てこない可能性もあるから、今は決めないでおきます。

人の名前間違えちゃダメだよね。キャラでもマズいけど、メールで相手の名前間違うとかもっとダメ。ええ、先日やっちまいました(笑)。他にもいろいろ生活上のポカが続いてて、今ものすごいヘコみ方してます。許してなんて言えないよね? でも許して(笑)。

アニメ第50話2009/03/22

おーばーざ・ふゅーちゃーわ--------!!

 物語の核心で対決する皆本と兵部の二人が、いつもと違うキャストというのはなんか不思議な感じ。兵部少年の声は井上麻里奈さん。邪悪さと純粋さを併せ持つ兵部少年を、妖しく演じてくださいました。兼ね役をクレジットに出さないのはアニメ業界の決まりなんでしょうかね。今回、ユーリよりセリフ多いような気がするんですが。

 この作品のキャラクターたちの多くは、子供時代に何かしら、やり残しや傷を抱えてます。まーそれが全くない人というのも、そうはいないはず。
 チルドレンの健全な成長を願う皆本も、心の中に少年を抱えていて、時にはそれにとらわれそうに。今回はその皆本に、チルドレンが成長の価値を説く・・・・・執筆当時、このエピソードの主題にぴったりのサブタイトルは「オーバー・ザ・フューチャー」しかないなと。

 何ものも恐れることなく未来へ向かっていく、可愛く頼もしい子供たちを描いた、六ツ見純代さんの歌詞。明るく前向きで力強く、でもどこか切ない、佐伯高志さん作曲・前口渉さん編曲の、ヒロイックな高揚感のあるメロディー。それを元気いっぱい歌ってくれた可憐Girl's・・・あそこにはワタシが形にしたかったものが全部凝縮されてると思いました。あの曲に後押しされて、チルドレンは成長した感があります。
 Girl'sがまた、ちょうど<可愛い子供>から<美しい女性らしさ>があふれてくる、その境目の時期なんですよね。それも目の当たりにして、自分のやってることは正しいと確信しました。子供とその成長を守ることは、絶対の正義。

 アニメがユーリをドラマに組み込んだことについては先週触れました。今回はもうひとつ、猪爪さんが主題に沿って追加した重要なシーンがあります。言葉にしてしまうのは無粋な気もしますが・・・子供時代を完全に受け入れた皆本は、兵部の心をさりげなく救ってしまう言葉を投げるんですね。皆本はたぶんそのことに気づいていなくて、兵部もただ、なぜか何も言い返せない自分を発見する・・・・猪爪脚本はこういう含みのあるやりとりの機微が、いつも素敵です。未来での薫との対決シーンをなぞった構図もイイですね。

 作監は近藤さん、コンテ・演出はもちろん川口監督。ありがとうございました!

 ところで、あの時間帯のアニメでは血がNG。鼻血もだめですか、テレ東さん(^_^;)。DVDではきっと鼻血が解禁・・・・いやどうだろう(笑)。ちなみに「反動蹴速迅砲」は「実は元をよく知らないんですけど、それっぽくお願いします」と監督にお願いしたら、それっぽくしてくれました。どのくらいそれっぽいのかよくわかりませんが、ものすごくそれっぽいので、たぶんああだと思います(笑)。

 そうそう、どさくさまぎれについにナオミが谷崎にデレてましたね。それを受けた谷崎の、人として何かが終わってるリアクションはワタシのリクエスト。家中さんのアドリブが加わって、さらに突っ走ってます(笑)。


 次週、いよいよ最終回!! たぶんワタシはテレビの前で泣くことになります。みなさんも万一の事態に備え、ハンカチかティッシュをお手元にご用意ください。

アニメ最終回まであと5日:週刊少年サンデー09/18号2009/03/24

予想外に熱いキャラです(笑)

 終わるのは寂しいけど、昨今の傾向からすればこの手の作品が日曜朝・4クールは異例の幸運。その上いい出来にしていただいて、たくさんの作品の中で存在感を発揮してくれました。スタッフを初めとする関係者のみなさま、そして道を拓いてくれた畑先生に感謝してます(笑)。

 そりゃまあ、ワタシだって延々とシーズンを更新していただけると、世間体はいいし生活も安定するよなあとは思いますが(笑)、それはそれで忙しくて子供の成長につきあえなかったり、ビジネス上の都合で作品に縛りができたり、いろいろとキツい面もあるわけで。だからそれほど「に・・二期なんか酸っぱいもん!」ということもなく、今のワタシにはほぼ理想的な形でのアニメ化、そして望んだ通りの美しいラストではないかなと。終了後も長く覚えていてもらえる作品になったと思いますし、みなさんがDVDやCDを買ってくれれば、いつか二期もあるかもですしね。っていうか、買って?


 最終回、声優さんはレギュラー陣総登場、監督も猪爪さんも出来には自信があるとおっしゃってます。作画は加々美さんが本編に参加。ぜひ見てくださいね!


 あ、先週の『アニスパ!』ではまたまた紹介していただき、ありがとうございました! まさかあんなにとりあげていただけるとは。今回もイターシャちゃん登場してまして、先週入れ忘れた「ⓒ浅野真澄」というテロップ、入れさせていただきました(笑)。

 アニメ終わってもワタシはファンとして、『アニスパ!』も含めた声優さんたちの仕事を聴き続けると思いますが・・・・向こうはどうなのかなあ(^_^;)。でも考えてみればワタシ、彼らからすれば「自分が子供の頃から仕事してるベテラン漫画家さん」なんだよね。だからまー同じ頃の石ノ森先生や藤子先生たちと比べると全然ダメダメではありますが、若いファンの期待に応えるためにも、それなりの貫禄を演じるべきかも。

 これからも聴くよ、がんばってくれたまえ浅野君、鷲崎君!
・・・やっぱだめだ、すいません、ワタシのようなオタがタレントさんにそんな(笑)。

 そーいや、編集部が「今年は漫画家生活20周年ということで、お祝い企画をするかもです。藤田和日郎先生のついでに」と言ってくれました。
 村枝先生や河合先生、久米田先生、皆川先生、たかしげ先生、七月先生あたりも同期なんで、デビュー当時みたいに集まって飲んだりもしたいですね。このメンツ、自分以外はみんな実力派のベテランに見える不思議。