「これをお食べ、千尋」 :週刊少年サンデー09/25号 ― 2009/05/08
GWはいかがお過ごしでしたでしょうか。ウチの息子と甥っ子たちはUSJに行ってきたそうです。いいなあ。ワタシもアミティの港でサメと並んで写真撮ったり、サイバーダイン社の発表会でサイボーグの暴走に巻き込まれたりしたい。
さて、ぶっ通し仕事ばかりで、さすがにちょっと飽きてきました。遊べないのはまあしょうがないとしても、たまには読み切りなんかも描けるといいんですけどね。それにはネームを含めて一本を4~5日以内で仕上げる体勢を整えなければいけません。6~8日で回している現状ではちょっと全力を出し過ぎなのですが、打ち切りを一度経験すると、ペース配分とか怖くてできなくなると言う(笑)。
『さぷりめんと』は実験的に始めて、最初は特殊な形態だと思ってましたが、すっかり馴染んじゃいましたね。「これやめたら、一日早くなるんじゃね?」とも思うものの、もはやそれも怖くてできない。
本編は「何かしなきゃいけないときに、どんどん他の方向に行ってしまう」というアレなカンジを醸し出すべく、薫と一緒にストーリーラインも地滑りしてます。あまり重い展開なしにさらっとパンドラ本部を紹介するのがねらいの構成なのですが、着地点を見失いそうで、だんだん怖くなってきました。
恐怖の連続。それが漫画家の一生だ。
10巻の続き :週刊少年サンデー09/26号 ― 2009/05/15
4コマの「リドル・ウィメン」というのは『若草物語』の原題『Little Women』のもじり。リドル は「謎」という意味ですが、先輩の「ダブル・フェイス」と同じく、特に深い考えがあってのネーミングではありません。キャラの名前はナオミと同じく谷崎潤一郎の『細雪』の登場人物の名前をもじってて、四姉妹つながりですね。女性キャラばっかり増えてもアレなので、ひとりは男の子にしました。
4コマでネタを展開すると、本編とはまた違ったリズムとノリがあって、けっこう楽しいです。流れを作るとネタ出しが楽かなと思ったのですが、あんまり変わんなかった。同じ世界観で連載を二本持ってるような気分です。
TVの『スター・トレック』がいっとき三つくらいシリーズが同時進行してましたけど、ああいうの大好き。賢木を主人公にしたシリーズとか、「ダブル・フェイスの事件簿」とか、若い頃の兵部や不二子の活躍とか、一発ネタの外伝でなくシリーズ物としてぜひやりたい。ワタシの生産能力は限界なのに、なぜか『チルドレン』は週に18ページじゃ足りないような気がして仕方がないのです。
ところで、近日発売の『やおよろっ!』単行本第1巻を某書店さまで購入していただくと、どういうわけか『チルドレン』とのコラボメッセージペーパーがつきます。たぶん他の先生のもあると思うんですけど、ワタシのは<冷やし中華ちゃんを囲んで説教をしているチルドレン>というオーダーでした(笑)。なつみん先生、あくまでもネタですからねっ?
やっぱり女の子は女の子同士よね・・・ :週刊少年サンデー09/27号 ― 2009/05/22
いろいろあって疲れ切ってたところに風邪をひきました。葛根湯のおかげでそこそこ仕事はできるものの、作業が遅れるしダルくてイライラするしで、なんだかもう。症状からみて例のインフルエンザではなさそうなんですが、今ウイルスに襲われると抵抗できそうもないなあ。
さて、4コマ『細雪編』が一段落しました。<リドル・ウィメン>についてはまた後日。本編は欲張ってパンドラの描写を増やしたのでちょっと長くなりましたが、まあまあの地点に着地できたように思います。
そーいやこのエピソードでもまた六本指やっちゃったというご指摘が。ペンタッチをマシにしようとネチネチ描いてると、時々やりすぎて指が増えたりするようです(笑)。どの号のどのコマかは内緒。修正パッチは・・・・今ダル眠いし、皆さん各個に心の目で補正よろしく。
誤植情報:週刊少年サンデー09/26号 ― 2009/05/24
360dpiで二枚印刷してご使用ください。