今年も折り返し :週刊少年サンデー09/32号2009/07/01

お尻とか

 早えなあ、オイ。半年終わったのに、今年になって人と会う約束とかまったく果たせてない。一仕事終わると、最低限の用事を片付けるだけで手一杯なんだよね。

 そーいや先月44歳になりました。そんなに生きた覚えはなくて、感覚的にはまだ30過ぎたばっかりくらい。消えた十数年は、漫画に没頭してアッチの世界にいたと思われ・・・・ある種のタイムトラベルですね。20年を6~7年に感じていると言うことは、だいたい普通の人の1/3しか現実世界にいない計算です。

 さて、本編は休載前に三話でまとめようと思ってたのに、四話にこぼれちゃいました。その分次回もお尻とかお尻とかがんばって描きますんで、お許しを。

 それと、現在発売中のサンデーで、トビラページのタイトルロゴが思いっきりキャラにかぶってますね(笑)。傘にかぶせて上にレイアウトして欲しかったんですが、特に指定もせずぼんやりそう思ってただけなので、まーワタシ的には別にいいんですが・・・・・ただ、あの置き方はキャラのファン的にはどうかなあと。フォローとして、日付が変わったあたりでノンテロップバージョンのトビラ画像をアップします。お暇なら見に来てね。
 

ノンテロップトビラ絵2009/07/02

葵と賢木の小芝居が気に入ってます

 クリックすると拡大画像が出ます。ノンテロップと言いながら、一応マルCは入れました、すいません。

 改めてみると、上の方、ごっつ空いてるやん(笑)。「なんかトンボがズレてね?」とトリミングされたのかもしれませんね。まあよくあることです。


<女王>をアジトにお迎えしました!2009/07/03

彼女のお仕事の都合なんだから、しょうがないよネ!!(*^_^*)


 まずはこの写真をご覧ください。ウチのアトリエで、先日撮影したものです。ワタシの隣の席で一生懸命『チルドレン』の原稿を手伝ってくれている、この可愛い女性はどなたかというと・・・・・・・


 平野綾さんです!!

 驚きましたか? ワタシもです。しかも、この日は彼女を隣の席に座らせて、まる一日、ずーっと一緒に漫画描きました。


 -----------実はこれ、CSフジで好評放送中・『平野綾だけTV』第四回のロケ。<平野さんが漫画家の一日アシスタントをする>という企画の収録の模様です。TV出演なんぞは一生しないと思ってましたが、他ならぬ平野さんの番組。二つ返事、喜んで協力することに。

 ただし、現在のところこの番組の路線は<彼女が毎回ガチで様々な現場に放り込まれる>というスパルタンなものです。正真正銘のアシスタントとして、実際に使用する原稿を任せなければならないというムチャ振りを受け、ワタシとしてもデレデレしてばかりはいられなくなり・・・・・いやまあデレデレしてますけどね。

 その顛末については、7月9日(木)、夜10時からの放送をご覧ください。オンエア後にまた、裏話など書かせていただこうと思います。視聴方法・番組詳細などはこちら。

<フジテレビONE/TWO/NEXT 平野綾だけTV>

 がんばる平野さんを、ぜひ見てくださいね!!

 なお、この回、漫画の仕事に興味ある人にはそういう面白さもあるかと思いますけど、あくまでもこれは平野綾だけによる平野綾だけのTV番組であり、平野綾だけにご注目ください。

32号バックステージ2009/07/08

ワタシはこんなにも彼が好きなのに!!
先日、村枝賢一先生から電話が。
「例の漫画、これから描くとこなんだけどさ・・・・・ふと思ったんだけど<ミズ・サンデー>って高●先生の許可とった?」
「え・・・・?」
「・・・・・・・」
「・・・・・・・」


 まーどーにか許してはくださったんですけど、当初入るときいていた「貴様もダーリンにしてやろうか!」「あの方の電撃はこんなものではなかった・・・!」というセリフが入ってないのは・・・・・やっぱ怒られたのかなあ、ごめんね、村枝先生(笑)。あと、あんな真面目な話だとは聞いてなかったよ? 「敵は<キッコーマン>。得意技は亀甲縛り」って言われたから、「なるほど、そういう路線か」って(笑)。

 そーいや久米田先生からは今期もエンドカードの話が来ませんね。絶望した!!


 それと、テレビに出ちゃってる週のあとがきコメントがあれ(笑)。コメント書いたときにはまさかこんなことになるとは思ってなかったもんで。まーワタシとしては「アレはあくまでも平野さんの背景に見切れているだけだ」と主張したい。

平野綾だけTV #42009/07/09

本当にすごい子だなあと思いました。これからも応援してます!

 センセイは今、放送された自分の姿を見てものすごく死にたく・・・なるかと思ったら、予想してたよりは全然マシでした(笑)。編集ってすばらしい。それに、いつも自分でやってることなのに、映像で見ると漫画ができてく様子が面白くて新鮮でした。番組スタッフのみなさま、ありがとうございます!


 仕事場は、時間の許す限り片付けと大掃除をして、かなりウソが入ってます。「リアルな画が欲しいので、そのままにしておいてください」と言われてたんですが、「すっぴんでかまいませんから」と言われて本当に化粧をせずに人前に出る女性はいませんね。「できるだけ彼女には厳しくしてください」とも言われました。無論、断る。

 出演はついでみたいなもので、ワタシの仕事のメインは監修と技術指導。ペンを使う<集中線>と、カッターを使う<スクリーントーン>はかなり難易度が高くて、でも作業の見せ場になるだろうということで外せませんでした。だもんで、制限時間内にクリアしてくれるか、ステージママ風にハラハラしてましたね。

 しかし、番組をご覧の方はおわかりのように、結果はバッチリ。特に驚いたのが、「ツールを使う手は固定して、原稿の方を回す」というのを、彼女自然にできてるんですよ。たいていの人は言われてもつい、ペンやナイフの方を回してしまうものなんですが。ペンの使い方も、「毛筆の<払い>の要領で」と言われたらすぐにピンと来たようです。さすが平野さん、えらい!! すごい!! そして可愛い!!

 番組の構成上、彼女はずっと喋ってなきゃいけないんですが、途中マジで集中しちゃって、しばらく無言になってたのが印象に残ってます。こないだアップした写真はそのときこっそり撮ったもの。愛らしい少女がお絵かきに夢中になっているという風情で、あんまり可愛かったもので(もちろん許可をいただいてます)


 さて、平野さんを家にお招きしてご一緒させていただくというのは、ファンとして最高に楽しくて幸せな時間でした。カミさんの命令で目立たないようにひっこめてあった『ハ●ヒ』のDVDやフィギュアを瞬殺で発見されちゃったり(笑)、目の前で薫を演じていただいたり

 小柄で花のように可憐な方なのに、キャラのスイッチが入ると、声量すげえしひと回り大きさが増したようなすんごい迫力。周りの空気が一瞬で変わります。
 演技を拝見するのはもちろん初めてではありませんが、アフレコスタジオではスピーカー越しの声を聴くので、家でビデオ見てる以上の現実感は、実はそんなにないのね。あらためて差し向かいでっていうのは感動ものです。

「『サイキックうう-----引き寄せたついでに事故でちょっと胸の大きさチェック!!』」
「うわあ、本物だ---!! 本物の平野綾さんだ!! そして中学生の薫だ---!!!」
「『知ってる、皆本? あたしさ・・・ずっと前から好きだったよ』」
「きゃああああああ!! <破壊の女王>だー!! 団長! 団長は!?
「ダメですよ、作品ちがうじゃないですか(笑)」
「えー(-_-)」

 まーとにかく(笑)、大勢のファンを魅了する魔法のエネルギーが、その瞬間はワタシだけのものだったわけで。漫画家になって本当に良かった・・! ありがとうございます!! 


 それと、ワタシは平野さんのマネージャーさんも大好きで、いろいろお話をうかがえて勉強になりました。タレントさんのマネジメントって、キャラクターとのつきあいにも似たところがあるように思います。

 ちなみに、控え室に使ってもらった部屋には、マネージャーさんやスタイリストさんやメイクさんと、女性ばかりが待機してて、なんかいいニオイすんのね。いっぽう撮影してる仕事部屋は、番組スタッフとワタシとウチのアシスタントと、野郎ばっか大量にいて、文字通り男くさくてツラい(笑)。よくあれに耐えてがんばった、平野さん!! えらい!! すごい!! そして可愛い!!

 お疲れ様でした! 次の挑戦も楽しみにしてます!


 平野さんが仕上げてくれた原稿は、原画展で展示する予定です。ぜひ見に来てくださいね。

 ところで、EDテーマのPVで平野さんが乗っている車は、美神の愛車「コブラ」・・・・? だからどうしたと言われても困りますが、なぜかちょっと嬉しいワタシ。