仕事じゃないと口からでまかせがスラスラ出てくるのはなぜ :週刊少年サンデー12/02号2011/12/09

 突然ですが先日ツイッターが50000フォローをいただきました。ありがとうございます。記念として一部のみなさまからご好評をいただいている(?)ザ・チルドレンと可憐ガイズの性転換イラストをアップしたのですが、そこから妄想が止まらなくなりました(笑)。一連のツイートをまとめてみたのでぜひご活用ください(何に?)。


●スージー賢木ちゃんは巨乳で男好きでスポーツ万能。皆本ひかるちゃんは優しいいい子だけどちょっと生真面目でガンコ。兵部京子ちゃんは・・・・・・たぶん百合。(非公式設定)

●彼女たちが所属するのは秘密機関・裏組織「レバブ」 エスパーを極秘裏に集め、人知れず人命を救い、悪と戦う。だが、その使命はあくまでも影にて、死して屍拾う者なし。

●ひかるの表の職業は女子高の非常勤講師。実は天才科学者でもあり、エスパーだ。能力:サイコキノLv.7 ある事件をきっかけにスカウトされたがその設定はまだない。

●スージーはコメリカ人とのハーフで医師。サイコメトラーLv.7 ひかるの親友。

●京子は元・暗殺部隊のメンバーでテレポーターLv.7。かつてたった一枚の『マジLOVE1000%』CDを武器に、完全武装したロビエト軍の要塞から味方を救助した過去を持つ。

●京子「ひかるおねえさまには私自身をクリスマスプレゼントに・・」
 ひかる「ちょ・・きゃーっ!?」
 スージー「もう手術しろ。お前の場合上は必要ないから半額でいいぞ」
 京子「なんですってえええ!」(サンプルドラマ)

●(サンプルドラマ続き)
 京子「そういうあなたは、ひかるお姉様とこっそりデートしてたんじゃなくて、巨乳ゴリラ!? しょせんあなたの男好きはただのカモフラージュだと私の本能が告げているのです!」

●ひかる「あのね、スージーが・・『京子のほしがるプレゼントを一緒に探そう』って。・・・はい、これ」
  京子「!! これを・・私に!? おねえさまが!! あと巨乳色ボケゴリラ医師までも!?」
  スージー「返せ! 半額返せ!!」

●京子「でも・・嬉しいわ。・・・・・・・・・ありがと」
 スージー「ばっ・・べ、別にそんなんじゃ・・仲間だからさ、一応」
 ひかる「ふふ ♡ 」(誰か止めて)

●・・・こんな感じでよろしくです。(なにが) 言っておくがこの三人は本編とは棲んでる宇宙が違うので、私の中ではもはやガイズとは無関係なキャラ(笑)。

●その発想はなかったwwww でもセンセイそこまでの本物の腐男子じゃないんで、それは引きます・・てか、がっかりだわwww >セリフが全て中村さん谷山さん遊佐さんの裏声で脳内再生されて腹筋が辛いです

●ひかる(20) スージー(21) 京子(18) (仮設定。ひかるの設定を教師でなく女子高校生にするなら全体を引き下げ) > センセイ、「チルドレン・リバース」の各キャラの年齢設定はあるのですか?

●京子はまったく普通の世界を知らずに軍で育てられ、ひかるは初めて人間らしい生き方と愛情を教えてくれた友人なのです・・・ってスラスラ出てくるなあ(笑) >京子が年下設定なのは意外でした。ひかるお姉様に憧れる感じですの?

●戦闘マシン以外の生き方をひかるから学んだ京子はふっきれて「おねえさまあ~ ? 」というバカキャラに。だがその裏には暗い過去と心の傷があるのだ。スージーは親友のひかるをお姫様として守ってる。彼女にもつらい過去がありそうだ。さあ描いてくれ(笑)




○男性化チルドレンリバースの設定は今のところ何もないが・・・主任がヒロインで、それはプレイヤーなので顔も名前も設定がないのだと思う(笑)。「お前の為だけに俺は超能力を使う。それ以外は知ったことか」(キャッチコピー)

○カオル17、アオイ18、シホ16・・かな?> リバースチルドレンの女性陣設定ありましたが、男性陣の年齢層はどのぐらいなのですか?

○アオイくんの声はたぶん神谷浩史さんで、チルドレンリバースマイスターきっての頭脳派で、劇場版では裸で(それなんて00?) > 先生、葵ちゃん、いや葵君かっこよすぎです! リバだったら葵君主役けってー♪

○カオルくんは元テロリストで、エスパーチーム指揮官のヒロインを暗殺しに来たのをアオイくんに阻止された。第一声「お前を・・殺す」(それなんてウィング?) その後学校に行くが(ふもっふ?)

○シホくんは地元じゃ負け知らずの不良少年エスパーだったのをヒロインが捕獲。初めて出会った自分より強いカオルをアニキと慕うが、生真面目で秀才のアオイが気にくわない。

○男性化の方も秘密組織「レバブ」の隠密エスパー。野良エスパーの保護とその力を使ったテロ・戦争抑止が任務。だが、次第にレバブの活動内容はそれだけでないことが明らかに。

○ヒロインは組織の実態の暴露と逃亡を計画する。「俺たちはレバブのエスパーじゃねえ。お前のエスパーだ」と、共に戦うチルドレンリバース。原作は乙女ゲーなので(そうなの?)この段階で本命を決める分岐あり

○本命以外は脱出イベントで死亡するのでセーブしてください。カオルルートだと シホ「ったくしょうがねえオバサンだ。アニキのこと・・頼むぜ(どかーん)」 アオイ「君たちが僕の信じた真の未来を作れる可能性は・・120%です(どかーん)」

○ここまで脳内乙女ゲーのシナリオを考えたところで、脳内クライアントから「これでは続編が作れない」と仕様変更を要求されたので、エピローグで全員生還(ありがち)

○それも考えましたがメイン彼氏を前作でのユーザー選択を踏まえるとなるとシナリオの分量が増えすぎますね(妄想がとまらない) > 椎名センセー!続編では最初敵として再登場し、その後実は…的展開でもいいと思います!!場合によっては改造人間で。

○あとはぜひ君たちが描いてくれ(笑)

最新28巻発売中! 限定版もあるよ! :週刊少年サンデー12/03・4合併号2011/12/17

 『絶対可憐チルドレン』最新28巻、通常版と<兵部京介ストラップフィギュア付き限定版>解禁です。ぜひお買い求めくださいませ。

 ちなみに来月発売の29巻は<明石薫ストラップフィギュア付き限定版>がございます。そしてこの二つのハケ具合によっては他のキャラへも打線が続く可能性があるかもしれません。これまでワタシの作品はなぜか立体物とはあまり縁がありませんでした。ぜひとも明日への橋を架けていただきたい。

   
   


 さて、先日は小学館の年末恒例謝恩会に数年ぶりに顔を出してきました。まあね、行っちゃえば楽しいんですけどね、週刊少年サンデー的には毎年ちょうど仕事がテンパる時期の、それも一番ヤバい日にやるのですよ、あれは(笑)。他誌に行った同期が多いこともあって、ここ数年は無理してまで行かなくなってたんですけど、それが続くとますます億劫になるという・・・不登校とか引きこもりのスパイラルですね。まあ、どこにどんなご縁があるかわからないので、営業のためにも今年からはなるべくああいう行事はサボらないようにしたいと思います。アニメにお金を出したくて仕方のない石油王とかいるかもしれないし。今年はたまたまいなかったけど
 一度もご挨拶してなかった人たちに初めてお会いできて、短い時間ながらもいろんなお話を伺えました。特に同業者と会うのはやっぱり刺激になりますね。

 ところでその折、万乗大智先生が相変わらず「僕が椎名先生のアシスタントをしてたとき・・」とかいう不正確な発言をしていたので、本人にも言ったけどこれはこの際はっきりと訂正しておきたい。それウソじゃないけど本当でもないから。正確には美神の連載中一回だけ、まだ新人だった彼が仕事の途中からヘルプで入ってくれたのです。んで解散するとき「ここでアシスタントやる気はあるの?」ときいたら「いいえ」と言われたのでそれっきりという。これは「アシスタントをしたことがある」とは言えるけれども、「元アシスタント」は違うと思います。あれから十数年、他に彼とは何一つ接点はないので、お互いもう忘れようじゃないですか(笑)。

ほも絵とわたくし :週刊少年サンデー12/05・6合併号2011/12/23

 次がウチの仕事場的には年内最後の仕事です。つーてもまあなんだかんだで年末年始もバタバタすると思うんですけど。


 さて、本編がネタバレしたくない流れだし、ここんとこ猛烈に忙しかったしで、例によって書くネタがありません。だもんで先日発売の28巻と来月発売予定の29巻のCM、そしてどうでもいい雑談。

   



 忙しいときにラクガキすると「仕事してセンセイ」とか言う方がいて、絵描きの気持ちをわかってねえなあと思います。我々は職業にしちゃうほどお絵かき妄想の大好きな人種で、子供の頃の教科書やノートはラクガキだらけです。ヒマがあればラクガキし、じっとしてなきゃならないときにはラクガキし、集中するためにラクガキし、集中できないときにラクガキし、うつつをぬかしたあげくにこのざまなわけですよ。漫画の基本はラクガキです。そして職人として全力の本気で描いたラクガキが漫画なのです。

 が、生業として毎日毎日ラクガキをしてると、それはそれでつらくなります。それでも原稿という名のラクガキはしなければなりません。机から逃げるわけにはいかないけれど、嫌々描いてもいいラクガキにはならないので、気持ちを無理にでもリフレッシュするため、席に着いたまま休憩時間には息抜きに気を楽にしてラクガキするのです。ラクガキを人に見せて喜んでもらうという創作の原点を確認し、原稿への意欲を復活させる。これは真面目な話、大事なことだと思います。長く仕事してるとどうしても子供の頃のような無邪気な楽しい気持ちが消えてきて、「ただのお仕事」になっちゃいますからね。

 これまでツイッターに上げたラクガキは随時Facebookのアルバムにまとめてますので、お暇なときにご覧ください。

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 ちなみにその内容の傾向から、最近「椎名センセイは腐男子」という評価をいただいておりますが(笑)、それはどうなんでしょうね。どうせならいい反応がいただけた方が嬉しいので、いろいろ描いた結果、自分の中のそういう部分を出すことが多くなってるのは事実ですが。24年組の漫画で育ったワタシは特にそういうものに抵抗を感じませんし、ジャンルとして昔から当たり前にあるものだと思ってますしね。

 ただまあ、何度も言いますが、限界もあります。やはりガチの性的な描写はキツい。いちどウケを狙って男性キャラ同士のキスシーンを描いてみようとして挫折しました。人体をふたつポーズをつけて絡ませるというのは、技術的にはちょっと高度な作業です。楽しければ多少めんどくさい絵でも描こうと思えるのですが、男性同士の絵だと自分の中のなにかが猛烈に萎えてしまったという(笑)。ギャグならやれるんですけどね。ソフトで精神的な描写がワタシの萌えの限度です。

 そーいや先日飲み会でそんな話になって「俺はほもが好きなわけではなく、ほもが好きな女子が好きなのです。そして女子は全員ほもが好きなのです」と言ったところ、その場にいた女子が揃ってほほを染めて目をそらしてニヤニヤしながら小さく頷いてて、ちょっと萌えつつ引いた(笑)。

 

綺羅星っ!! :週刊少年サンデー12/07号2011/12/30

 2011年の仕事納めです。年末年始とまだちょこちょこと細かい仕事があったり、来年仕事場を引っ越す予定なので念入りに大掃除をしておかなければならなかったりはするものの、まあとりあえずはお疲れ様でした。

 今年は春の震災以降、日本の空気が一変しちゃいました。頭にくることや滅入ることも多いですが、ワタシとしてはそういう時だからこそ極力、いろんな憂さを一時忘れられる情報の発信に努めたいと思っております。ラクガキとかシモネタとかどうでもいい冗談とか


 ところで引っ越しは春頃の予定で、「それでツキが変わって、滞っているいろんなことが良い方に動くといいなあ」と思っております。引っ越しを決めたのに呼応するかのように仕事場も自宅も突然あちこちにガタがきていたりなんかして、どーも新居に呼ばれてるような。
 上京して以来引っ越しは何度かやってますが、これまでは業者にお任せで荷物を全部移動してました。今回は断捨離を敢行し、持ってく物を厳選する方針・・・・なのですが、20年以上ためこんだ大量のガラクタは捨てるのも大仕事です。大量のレーザーディスクなんか重いしかさばるし、今見ると画質もたいしたことないし、プレーヤーの寿命もそう長くないだろうし、困ったもんです。歴代のPCもほとんど捨てずにしまってあって、そんときは「緊急事態に必要になるかも」とか思ってましたけど、数年経てばばもう完全に不要ですよね。そして捨てるとなるとハードディスクの情報を完全に消去しないといけません。何台あるんだこれ。

 しかしこういうの捨てずに持って行くと、多分ツキあんまり変わんないよね。とりあえず特殊ドライバーやデータ消去ソフト、物理破壊用ドリルなどを購入。物を捨てるために物を買わねばならない現代社会の矛盾!


 てなわけで、みなさまにとっても、来年はいい年でありますように。あ、今月の28巻にひきつづき、新年1月発売の29巻にも限定版がありますんで、ストラップフィギュア、ぜひお年玉でゲットしてくださいね!