ほぼ『犬夜叉』番外編 :少年サンデーS 2022年/11月号2022/09/25



 三姫のパートと同時進行だし、もうちょっと「過去のちょっとしたエピソード紹介」風になるかと思ってましたが、当初の目論見以上にがっつり『犬夜叉』二次創作になっちゃいました。


 毬を持ってる幼少期の犬夜叉はアニメ準拠。私の中では藤吉郎もCV・山口勝平さんなので、犬夜叉と二役、しかも両方とも大人バージョンと子供バージョンが登場し、(アニメだったら山口さんの独壇場)と妄想しながらの執筆です。


 トビラはせつな+バイオリン。コミカライズでは萌ママと絡むヒマがなく、でも(バイオリンの誕生は1550年頃・・・宣教師が持ち込んだということにすれば、持たせること自体は可能だな)とは考えてたんですけど、漫画は音が出ないんですよね。なので無理に登場させても演出上の意味は薄まるだろうという判断で、残念ながら本編ではオミット。せめてトビラ絵だけでもってことで。


 その代わりと言ってはなんですが、姫君コスのせつなちゃんはアニメのイメージの再現ですね。ただし翡翠とは絡められなかったため、姉と従姉妹に「可愛い!!」とアニメ以上に騒いでいただき、ついでに理玖の女装もねじこんでみたという(笑)。


 藤吉郎がそれなりの地位にいることを見せるためには部下がモブだけじゃあかんやろということで、竹中半兵衛も登場。デザインは晩年の肖像画に寄せました。「若い頃は細くて女性のようだった」という説もあったそうで、コスプレ・女装作戦の立案者という場面でそれを活かせなかったのは痛恨・・・なんだけど、それが事実かどうかは怪しいらしいので、まあいいや。秀吉のところにはもうひとり黒田官兵衛という軍師がいて、二人で「両兵衛」と呼ばれ出世を支えてきたのですが、そちらが仲間になるのはたしかもうちょっと後のことです。弟の小一郎(秀長)も出したかったけど、そちらは荒事よりも事務方の担当であろうということで・・・いや、まあ、そういうリアリティーラインの漫画じゃないってことはわかってるんですけど、つい。


 宇宙ガラのトーンで冥道残月破を再現するのは手間がかかったけど楽しかったな。(原作最強の冥道残月破がわりとあっさり雑魚敵に凌がれちゃうのはどうなんだろう)という心配もしつつ、でもいちおう高橋先生には「面白いんじゃない?」とのお言葉をいただいてますので、話の都合ということでご了承くださいませ。岩魔人あらため「岩魔」の強さの理由と、当時の殺生丸夫妻については次回。たぶん。殺生丸夫妻に関してはそれなりにページを割きたいので、その次になる可能性も・・・まあ、なるはやで出せるよう頑張ります。