スタンド・バイ・ミー:サンデーS 2024/11月号 ― 2024/09/27
終盤展開に向けての仕込み回です。トビラだけでも日常のほのぼのしたワンシーンを味わってもらおうということで、久しぶりに一枚絵のトビラを描きました。双子が生まれて落ち着いた頃、記憶の時間転移が発生する直前あたりの殺生丸ファミリーです。
さて、謎の黒幕扱いだった麒麟丸がやっと本格的にメインキャラと絡み始めました。といっても、展開を急ぐコミカライズでは基本的に殺生丸と対決します。夜叉姫には妖霊星を担当してもらい、親子で二方面の戦いを分担・同時進行することで巻いていく方針です。
コミカライズでは顔の鱗を「妖霊星の侵食」として再解釈。みなさんがアニメを一通り見ているという前提でネタバレすると・・・・
アニメでは「折れたツノが理玖になり、腕が骨喰いの井戸に捨てられて希林になる」という流れだったのを、ツノだけにまとめちゃいました。つまり、アニメでは理玖と希林は似た境遇のキャラとして対比されてたのが、コミカライズでは理玖の変異体というか、本来の姿が希林としました。隅沢脚本の彼らは「作られた人形」が本物の魂を獲得するために足掻くキャラなわけで、それに成功するのが理玖、失敗するのが希林です。なのでこうして両者をまとめてしまえば同じモチーフを扱いつつページ数をかなり稼げるんじゃないかなと。
だから独自展開に突入したわけではありません。私基準ではあくまでもアニメの脚色の範囲です。
だから独自展開に突入したわけではありません。私基準ではあくまでもアニメの脚色の範囲です。
りおんは意に反して操られ理玖を陥れるという今回の動きまでは考えてあったものの、このあとどうしましょうかね。そもそも彼女は救いのない境遇のキャラです。それをうまく成仏させた脚本の手腕を汲んだ流れにしたいので、最終的な落としどころについてはコミカライズに合わせた文脈をいくつか検討中です。この先アニメと違う形で犬夜叉たちにも活躍してもらう予定で、順調にいけばちょうど10巻できれいに終われるでしょう・・・たぶん。
4クールのアニメ作品、かなり端折った流れに脚色しているのに漫画だと3年も。始めるときからわかってはいたんですが、やっぱ大変ですね(笑)。