王様の命令は絶対可憐! :週刊少年サンデー12/11号2012/02/10

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さて、たまに登場人物の行く末について聞かれることがありますが、もちろんお答えできません。まだ先は長いし、そこら辺は一緒に楽しんでいただけると嬉しいです。

 で、思うんですが、漫画の登場人物というのは必ずしも花道を通って退場できるキャラばかりではありませんし、出番の多い子も少ない子もいます。しかし、物語の中にそれぞれの居場所を与えられ、そこで輝くことができれば、それがキャラクターにとっての幸福だとワタシは考えてます。与えられた使命を果たすと言い換えてもいいと思います。彼らが作品世界の中で満たされるとか愛されるとか豊かになるとか死ぬとか生き残るとかいうことはあまり重要ではありません。

 映像化されたとき、担当の役者さんに「味のある、面白いいい役でしょう」と胸を張れるようなキャラであったなら、どんな端役でもそれは幸福な子ではないでしょうか。実際にアニメやドラマになるかどうかはともかく、そういうキャラであることが大事なのです。

 そして人生もそういうもんかもしれませんね。少なくともワタシは最期に「小さな役ですが、味がある面白い役でした」と言える生き方をしたいと思います。まあこの先「俺のことはいい!先に行け!」とか「犯人かもしれない奴と同じ部屋にいられるか!」とか「ククク・・・この俺こそが新世界の神!!」という役を振られる可能性もありますけどね。最後のはちょっと楽しそう。