どこの誰かは知らないけれど誰もがみんな知っている :少年サンデーS 2022年1月号2021/11/06



 第三話、完成です。

 三話目は61P、ここまでで単行本一冊分です。アニメの放送中になるはやで出せるよう、毎月大盛りのページ数で描きました。おかげで週刊連載とあまり変わらない仕事量。単行本の発売は年明けくらいですので、無理せずそれまで待っていただくというのもぜんぜんアリだと思いますが・・・週刊に馴れていると執筆してからリアクションをいただけるまでの間が長くてつらいので、お小遣いに余裕がある方はぜひ11/25ごろ発売のサンデーS/2022年1月号でも読んでくださいませ。

 いちおうここまでが序盤の1エピソードで、これでこのコミカライズのテイストがだいたいわかっていただけるかと。椎名風味にあれこれアレンジしたり省略したりしつつ、でも物語の入口と出口はアニメ原作に近いとこにとどめる・・・というスタイルです。口に合った方はぜひこの先も『半妖の夜叉姫』のバリエーションとして楽しんでいただき、合わなかった方はアニメの方をご覧くださいね。



 絶チルの終盤から鬼のように集中して仕事してきて、さすがにちょっと人間らしい生活が恋しくなってきてます。ので来月からは少しページ数を減らす予定なんですが、それでも毎回50P弱ほどのボリュームにはなります。アニメ二期は2クール・・放送が終わって、視聴者がキャラに会えなくなってちょっと寂しいとこに第二巻を投入することで売れ行きを盛りたいという思惑もあるし、私としては版権ものの仕事を何年も続けていると自分が誰だか忘れられてしまうのではないかという不安もあり(笑)、できるだけ一気に描いてしまいたい。ただ、アニメの物語を大筋でたどるとなると、急いでも一年では絶対終われないですね、これ。始めるときに薄々気づいてはいましたが。

 アニメ二期のEDっぽい現代路線を描くという手もあったんですけどね・・・『半妖の天使・プリティー夜叉姫』みたいな。「妖怪が現れたんだぞ!変身するんだぞ、とわ、せつな、もろは!」みたいな。そんでピンチになると謎のマスクをした正体不明のイケメンが助けてくれるんですよ。「殺生仮面」っていうんですけどね(笑)。こんど高橋留美子先生にそういう番外編について相談して怒られてみます。

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