いつか王子様が :週刊少年サンデー10/15号2010/03/03

ワタシの締め切りの鐘は毎週鳴り響いてます

 危機的状況を一部クリアしました。山を越すまでもうひとがんばりです。いや、ふたがんばりぐらいか? すでにワタシにしてはかなりの作業量をこなしてます。

 さて、今週14号のサプリメントを読み返してて気づいたんですが、ネタはホワイトデーなのに、みんな夏服を着てますね。単行本では2年生の春って設定にして、冬服に直した方がいい? 制服修正すんのはかなりめんどくさいから気にならないならそのままにしときたいんだけど(^_^;)。
 あと今日入稿した15号の四コマも、執筆中は「いいネタ思いついたぜ」と思ってたのに、読み返したらちょっと苦しい。まーギリギリ成立してるとは思うんで、「本編じゃないから」ってことで大目に見ていただきたい。


 ところで、GRAN RODEOのライブにお邪魔してきました。谷山紀章さん・・・いやKISHOWご本人にお願いして、直前にねじこんでいただいたという。無理言ってすいません、立場を悪用してタレントさんに甘えるのはどうかと思うのですけど・・・・・・人気ライブってさあ、チケットとるの大変じゃん? んで、こういう仕事してるとさあ、せっかく取ってもズルズルと行けなくなったりするわけですよ。でも「ご招待いただいたから」という大義名分があれば、かなり仕事がヤバい状況でも行けるという(笑)。

 いやー、楽しかったです。前列近い、ごっつイイ席をあてがっていただいて、縦横共にサイズでかいワタシは後ろのロデオガールズ(女性ファン)に申し訳なくて、かといって盛り上がる客席の真ん中で座ってるのもどうかと思って、中腰で「GRAN! RODEO!」「I・G・P・X!」とかやってたもんで、なんか首と腰が痛い(笑)。

 おかげでもうふたがんばりできそうです。KISHOWさま、e-ZUKAさま、手配してくださった関係者の方、本当にありがとうございました!! 次は武道館ですか!! すごい!!
 

まあ二番だから無理もないけどね :週刊少年サンデー10/16号2010/03/10

カラオケで歌うと、けっこう難しい曲ですね

 今回このシーンで、新人担当編集者に「この歌詞、元ネタが分からなかったんですけど、JASRAC申請の必要な、実在の歌でしょうか?」と訊かれました。

「そうか・・・・いやすまない、もちろん申請してくれたまえ。あれはね、キミ、『Break + Your + Destiny』といって、実在するTVアニメの主題歌なんだよ・・・・・・・っていうか俺もう寝るわ(#゚_゚)


 というわけでもう限界、寝ます。いや担当が原因なんじゃなく(笑)、親知らず抜いたら出血止まらなくて痛くて、さらに鎮痛剤で胃が荒れてダル眠いのです。おやすみなさい。

橋に近づけない! 繰り返す、橋に近づけない!!2010/03/12

 戦場では約束されていた援軍が来なかったり、後ろから誤射されたり、空爆支援のナパームが自分のアタマの上に落ちてきたり、偵察で見落としていた親衛隊の機甲部隊が待ち伏せていたりということがままあります。そういうときはとにかく不測の事態に対処して、生き残ることが勝利です。戦闘任務というのはそういうものだし、怒り心頭で司令部に反撃してもあまり意味がない。前線に出た段階で覚悟しておくべきなのです。

 なにが言いたいかというと、まあそういう事態が発生したと(笑)。ま、戦争と違って誰も死ぬわけじゃありません。歴戦の兵士として、ここは冷静に対処したいと思います。

 とりあえず18号は休載、17号がのるかそるかの勝負になります。休載がこのタイミングで急遽取れたのは担当が有能だったからで、ものすごくラッキー。今までも緊急事態は何度かありましたが、なんとかならなかったことはないので大丈夫・・・・と自分に言い聞かせるワタシ(笑)。

 しばらく更新できません。がんばります。

クリアしました(^o^) :週刊少年サンデー10/17号2010/03/18

医者らしいシチュが少ないな

 かなりがんばりました。最悪の事態も覚悟したものの、逆にワタシもスタッフも気合いが入り、編集もがんばってくれたしカミさんがお友達を助っ人に呼んでくれたりなんかもして、おかげさまで予想よりも早めに一段落。いまちょっと達成感にひたってます。つーてもすぐ次があるので、このイメージ持ったまま燃え尽きずに行かないとね。

 今回スケジュールがややこしいことになっちゃったのは、21巻限定版を少しでも大盛りにしたかったから。ワタシもアニメスタッフも、予算と時間イッパイイッパイでがんばりましたので、ぜひ買ってね。
 ちなみにこの巻は<夏休みキャンプ編>を収録してます。で、特別ゲストのあの方、巻末おまけ漫画にも出演していただけました。というわけで、そっちのファンのみなさまにもお買い上げいただけると嬉しいな(笑)。ありがとうございました、某先生!


 さて、本編は無事に休載前に完結。今回は<可憐GUY'Sがコントやる話>として始めました。なので、話のヘソが<不二子のピンチ>に来たのはイレギュラー。

 っていうかさあ、恥ずかしい我慢をするお姉さんを描くのが、自分でもびっくりするほど楽しかったよ(笑)。でもさっき読み返してて、ワタシの脳内では不二子の台詞はゆかなさんの声できっちり再生されるんですが、たとえばどっかの楽屋にたまたまサンデーが間違って転がっててですね、ゆかなさんが「そーいえば私がやったキャラ、今も出てるかなー、どれどれ♪」とかいうことになっちゃったとしたら・・・・と、ふと想像してしまい、死にたくなりました(笑)。

 最終的に不二子さんが悲劇に見舞われるのかどうかは、来週号をお待ちください(笑)。

 

がんばってくださいね2010/03/24

非実在青少年が勝手にやりました


「ビートルズは若者をダメにする」「『ライ麦畑でつかまえて』は言葉遣いが下品だ」「『鉄腕アトム』は銃器がたくさん描いてあるから暴力的」「印象派絵画はエロいから破廉恥」・・・・・こういう連中って必ず出てきます。しかも、あとで謝ったという話はきいたことがありません。

 「漫画・アニメが有害であり、青少年に悪影響を及ぼす」ということらしいのですが、具体的に読者・視聴者の何パーセントが、どういう作品のどういう描写にどういうカタチで影響を受けて、どういう行為に及んだのでしょうか。そしてそれが崩壊家庭や貧困や教育や病的資質の問題でなく、漫画・アニメが直接かつ絶対の原因であると断定する理由は何? 調べることは困難だし、調べようとしたこともないんじゃ・・・。

 <子供たちがポルノ作品に使われるのを防ぐ>というのはわかりますが、「非実在青少年」ってのは、単なる絵や空想のことでは・・・? 本当に邪悪で病的なものと、そうでないものを混同しないでいただきたい。

 ついでにもうひとつ、あるタレントが「大量の日本人が発展途上国で児童買春しているから、漫画・アニメを規制しろ」と寝ぼけたことをぬかしてた件
 じゃあ漫画・アニメの発生以前にはそういうことはなかったのかと問い詰めたい
。変質者は一定の割合でどの国、どの地域、どの社会にも存在します。そいつらが金持ったら、貧乏で無法がまかり通る国や地域に行って歪んだ欲望を満たす可能性は高い。仮に世界中で児童買春してるキ●ガイの大部分が日本人だとしても(そういうデータがあるのでしょうか?)、それは「経済大国の変質者が、発展途上国の犯罪組織の客になっている」という構図であって、漫画やアニメとは無関係です。何かが憎いなら、憎い相手そのものを殴ってもらいたい。

 小さな子供だって、ドラえもんやアンパンマンが実在しないことは知ってます。なのに、絵に描いたエロ表現をまともな人間が本気にすると・・・・要するに「漫画・アニメファンはまともじゃないから、法律で取り締まらないといけない」とあいつらは言っとるのです。


 ちなみにワタシが反対運動に連名してないのは、そういう話がまったく来ないからです。ワタシの漫画には規制の対象になるような描写がいっさいないからだな、きっと(笑)。