OVAアフレコレポート(2/5)2010/05/07


 ところで、センセイはとうとう声優デビューしてしまいました
 13話の時にはモブでしたが、今回はセリフのある役です。

 そりゃね、嬉しい気持ちはありましたよ? アニメファンなら一度はアフレコに憧れたりしません?
 でもさあ、センセイもう中年で、自分が得意なことと不得意なことはすっかりわかっているわけですよ。しかもワタシは死ぬほどこのOVAが売れて欲しいと思ってるのね。そこに自ら品質を落とすようなマネをしてどうするという。そして、にもかかわらずちょっと嬉しい中二な自分への嫌悪もあったりなんかするわけですよ(笑)。

 だいたい、あのときモブシーンでマイクの前に立っただけで、ワタシはもう気が済んだというか。楽しかったけど、予想をはるかにうわまわるガクブルっぷりだったもんで。

 あのすごいメンバーに混じって「おおお!」とか演技してですね、あのシーンは男性だけでしたから、後ろでは女性のみなさんが座って、面白そうにこっち見てる・・・・・ような気がするわけですよ(笑)。しかもそれ、普段好きで見てる作品のヒロインたちなんですよ? 加えてあの日は鶴さんと國府田さんまでいらっしゃいましたからね。想像するだけでもキツくねえ? もし、万が一、好きなヒロインたちの声でよってたかって「死ね、三流漫画家♡」とか野次られたりしたらワタシはいったいどうすれば・・・いえ、もちろんそんな人はワタシの病んだ心の中にしかいないわけですが。あと、それはそれでちょっと気持ち良さそうだな(笑)。

 とにかくワタシとしては今回、強硬にこう主張したわけです。
「いや、それでセールスが一枚でも増えるなら恥のひとつやふたつはかきますよ? かきますけど、原作者が出演したからって、ユーザーはなんにも嬉しくないです。素人の演技や発声は気持ちいいものじゃないですし。そーいやもう30年以上も昔『●●●●●●』に●●●先生が出演されたときのこと、今でも覚えてますよ。先生のことは大ファンだったけど、子供心に(差し障りがある上に長いので以下略)

 ・・・・というわけで、晴れて役をいただきました、ありがとうございます

 最終的には担当に「携帯コンテンツで『原作者を捜せ』という懸賞プレゼントをやります。宣伝にはご協力いただけますね?」と詰め寄られ、さらに絵コンテに「このキャラ、椎名センセイに似せて」というト書きを発見。よその監督に「固辞すると何かマズイでしょうか」とたずねたら、「アニメスタッフの士気に関わりますよ。視聴者に対し、原作者がアニメに納得して仲良くやっていることをアピールする意味もあるのです」と言われ。

 わ・・わかったわよ! 川口監督がやれって言うなら・・・や、やってあげるわよ! 言っておくけど、す、好きでやるんじゃないんだからねっ!? そりゃ、ちょっとはうれ・・・何言ってんのよ、このばかっ!!!

 まーね、やりゃあここでこうやってネタにもできるわけだし、13話でいい歳をしてあんなに緊張してしまった小心者の自分とその敗北感にリベンジするのもアリかなと。ただひとつ、最後まで納得できなかったのは・・・・『絶望先生』では久米田康治役を神谷浩史さんが演じたのに、なぜ椎名高志役は中村悠一さんではないのかと(笑)。

(つづく)


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