アニメ第18話2008/08/03

5ちゃいです
 薫は嫉妬しているのではなく、子供時代の終焉を恐れてます。口ほどににもなく、男女のつきあいなんかまだ遠い未来のことだと思ってたのです。それが突然目の前で現実味を帯び始めたことがショックで、まだ幼児をひきずっている本性を現して、だだをこねまくって暴走しちゃう。葵と紫穂も、火下くんや黒木くんが好きな訳じゃない。彼女たちの内面の性がまだ未熟で、でも思春期直前であることを描写した物語です。サナギの季節というか、そういうムズムズした感じ。

 ザ・チルドレンが10歳に設定されているのは<子供>と<思春期>とのトワイライトゾーンを描くためで、これはまさにそこにスポットを当てたエピソード。ワタシ的には「そこが描きたい」という執念で何年も戦ってきたのですが・・・・なかなか他人に分かってもらうのがムズカシイ。アニメスタッフとの意見調整もけっこう難航しましたが、最終的には原作に近い流れにしてもらって、ほっとしました。

 デート申し込みのシーン、自分で描いたくせにアニメではワタシも嫉妬でカッとなりました(笑)。紫穂と葵の「別にいいよ?」「連れてってくれるのん?」がまたなんか妙にリアルでアイタタタ・・・・なにこの悔しさ。一方、ラストの「ずっといいお友達で」もなんか傷ついた。紫穂と葵が最初申し訳なさそうなのに最後はにっこり笑って「めんどうな用事が片付いた」みたいなのがまたなんか妙にリアルでアイタタタ・・・・交際オーケーなのは他人事で、振られるときには感情移入。骨の髄まで負け組なのだなあ(T_T)。
  
 チルドレンの世界にはJAXA(宇宙航空研究開発機構)が生まれなかったようです。バベルの協力、具体的には紫穂のサイコメトリーによって事前に不具合が発見され、HⅡロケットの打ち上げは全て成功。そのため、宇宙開発はNASDA(宇宙開発事業団)を中心に・・・って、単によく知らなくてうっかり書いちゃっただけなんだけども(笑)、この設定なら超能力の社会的影響力のほどが伺えます・・・よね?

 今回もモブにいろんなゲスト(?)が混じってくれてました。ウチの場合、ちゃんと声がついてるのがスゴイ(笑)。今週の原作者爆笑ポイントはAチームのハーモニカと中村悠一さんの「なぜだーっ! 薫うううう!!」(笑)。あ、そーいや、発売中の皆本のキャラソンがすごくいい曲なんですよ。同時収録されてるCDドラマもめっちゃカワイイんで、お買い得な一枚です。平野綾さんが歌う薫キャラソンも発売中! 買ってね。

ダブル・フェイスも元気です :週刊少年サンデー08/38号2008/08/07

アニメの提供画面は意地でもこの二人だそうです
 次号39号は休載。その間に単行本その他の作業をやらせていただきます。ボロボロに疲れてるけど・・・なんか、「第二の電池」が起動したカンジ。人間「もうあかん」と思ってからが勝負だ。
 
 さて、他には特に何もない、仕事してるだけの毎日。あ、先日夜中にハクビシンを見ましたよ。大きな幹線道路沿いだったのでちょっと驚いたけど、都内にはけっこういるそうですね・・・って、どうでもいいですか、そうですか。
 
 今月22日(金)、『DVD 絶対可憐チルドレン 01』発売です。封入特典・映像特典、特定販売店ではさらに購入特典としておまけDVDがついたりなんかしますんで、ひとつよろしくお願いします。女性声優さんの可愛らしいトークとか男性声優さんの爆笑トークとか主演声優さんのスタジオ訪問とか声優さんの撮りおろし音声とか・・・・声優さん、めちゃめちゃがんばってくれてます(笑)。DVD用の作画修正もガンガン入ってて、ジャケットは加々美さんの描きおろし・・・・ふつくしい。
 
 ワタシもこれからCDジャケットを描きます。ではでは。

アニメ第19話2008/08/10

「RED」は萩尾望都先生の『スターレッド』から引用
 初稿では皆本たちは大浴場に入浴してました。で、原作者は「男性の場合、入浴よりシャワー、全裸よりも半裸の方がセクシーなのだ!」という主張が通るまで、かなり粘ったという・・・って、なぜワタシが女性目線を代表せねばならないのでしょうか(笑)。今思えばどうでもいいような・・・いや、ワタシは正しかった・・・と思う、たぶん。ですよね?
 
 カツアゲ被害者「タケルくん」の声は代永翼さん・・・・えええええ!? セリフあんだけですか!? せっかく阿部・花井・三橋が揃ったのに、もったいねええええ(そういう視点か)!!
 
 ちなみに中村さんにはいつか阿部ヴォイスで「お前はいい漫画家だよ! だって、頑張ってんじゃん!!」と言ってもらいたいなあと思っているのですよ、番組とは関係なくまったく個人的に(笑)。先日の漫画では流れとバランス上そっちの名ゼリフは使えなくて、ちょっと残念・・・・って、よそのアニメの話はいいんだ(笑)。
 
 制作スケジュール、今回はさらに記録更新だったとか。でも第二クール、今のところ全然大丈夫なクォリティーですよね? なんとかこの調子で乗り切って、第三クールではもう少し余裕が欲しいところ。何か裏技を使って現場を支援したいんだけど・・・いい方法はないでしょうか。
 
 来週あたりにはたぶんEDに変化が。そして本編は桃太郎メインです。くぎゅううううう(←覚えたので言いたい)。

仕事進まねえ・・・(>_<)2008/08/13

こういう特典・・・個人的にはいらないんですけど(笑)
 机に向かって頑張ってるんだけど、手が空転して時間がどんどん過ぎてく。精神疲労がたまってるみたい。CDジャケットはなんとか終わらせたけど、単行本が・・・。
 
 ワタシの元気の素はおおむねアニメなんですが、なかなかテンション上がる良作はたくさんないので、出会えた場合は感謝してDVDを買うことにしてます。で、先日アマゾンさんから届いたのが『ギャグマンガ日和3』。<サンゴッドV>は歴史に残る傑作だと思います。必然的に一台あまる~。
 
 
 ところで、先日のサイン会に転売屋が紛れ込んでたことが発覚しました。落札価格はそれなりでしたが、手間と時間を考えると小遣い稼ぎとしてたいして効率はよくないんだから、お金が欲しいならまともに働けばいいのに。ただ・・・それもできなさそうなカンジだったなあ (T_T)。様子がおかしかったので顔も風体もよく覚えてるんだよね。犯罪ってわけではないにせよ、小銭やささいな楽しみのために何かを裏切ってると、それは自分に返ってきて、いつか本当にダメになるよ。
 
 こちらとしては信頼を裏切られた形なので、転売屋対策はもう少し厳しくやります。発覚した場合、現場でかなり恥ずかしいことになるかもしれませんので、つまらないことはもうやめて他のファンに代わってあげてくださいね。せめて今回は、稼ぎの半分をユニセフあたりに寄付してみたらどうですか?

 原稿は今後も機会があるごとにばらまきますので、見かけても買わないようにお願いします。今回はまあ、武士の情けで宛名を公表はしませんけど、次はするかもしれません。高いお金を出して買っても、見るたびちょっとイヤな気持ちになるかもです。ワタシの原稿にそこまでの値打ちはないよ。

アニメ第20話2008/08/17

おびえていただけなんだよネ?
 桃太郎は絵面として最初からいた方が良かろうと言うことで、第一話から少佐と一緒にいました。<おまけ劇場>みたいなコーナーでマスコットとして使うという目論見もあったんですが、残念ながらおまけを作る制作上の余裕はなし。やれてれば釘宮さんは『メルヘブン』から続けて三作連続でこの時間帯の看板娘だったんですよね。惜しい。
 
 わがままで甘えっ子の少佐が今週のポイント。このエピソードはもっとオリジナル色が強くなるかと思ってましたが、割と原作に近い形に。あと、四コマはかなりキツい思いをして描いているので、使ってもらえるとめっちゃ嬉しいですね。

 ただ、桃太郎の「頭悪い女」発言に関しては、女を選り好みするナイーブな中坊感覚に対して、今のワタシのオッサン的意見「好意持ってくれたら、それでエエやん? アタマ悪かったら、すぐやらせてくれそうやから、なおさらエエやん? そんで美人やったら、もう完璧やん?」と反論するのがポイントなんで(笑)、あれでは不完全燃焼・・・って、『教育的指導!!』や『美神』の頃の<モテない怨念>が消えてないな、俺(笑)。なんだこの自分に対する嬉しいような悔しいような感覚は(-_-)。
 
 EDは・・・あれ? えーと、来週・・・いや再来週・・・いやまあ、第二クール終わるまでには・・・・。
 
 次週は九具津くんの当番回で、完全オリジナルです。一部「さぷりめんと」のネタを拾うみたいですけど、ワタシはノータッチで、一行たりとも監修してません。九具津は漫画ではまったく掘り下げてなくて、彼にスポットを当てることを提案したのはアニメですもんね。