職場から家に電話中 :週刊少年サンデー08/19号2008/04/01

 都合により現在三本同時進行中です。他の出版物の締め切りも重なっていて、現在仕事場は戒厳令下。こうならないために休みをまとめてもらってたはずなんですが・・・・まあとにかく、一本目がアップ。
 
 さて、アニメ『俗・さよなら絶望先生』が放送終了しましたね。いやー面白かった。毎週かぶりつきで見てて、最終回のアレにも気づいてしまいました(笑)。「好きとか言ってる割にはDVD買うの遅えよ。今回はキッチリよろしく」という久米田先生とシャフトさんからのメッセージなのでしょうか。すいません、ただちに特装版を全巻、アマゾンさんに予約注文させていただきます。三期目、ぜひともお願いします。よろしければそれまでの間『チルドレン』のグロス受けなども前向きにご検討のほどを・・・・(目がマジ)。

キャスト情報32008/04/01

局長:小杉十郎太さん
 
 「桐壺は『昔はイケメンだった』というイメージの声で」とお願いしたら、小杉さんに演じていただけることになりました。どこかで一回くらいは「オラオラオラー!!」という『ジョジョ』の丈太郎ネタをやっていただきたいのですが・・・・リクエストするにはなかなか勇気が要りますね(笑)。
 
 局長はありあまる母性で暴走するコメディアンの面をつい強調してしまいますが、巨大組織の責任者でありながら部下の人間性を重んじる、官僚体質や大企業病とは無縁のいい上司という一面もあります。ちなみにウチのキャラには父性的なのはあまりいません。みんな過保護気味の母性キャラばっか。ワタシの世界では子供を守ることは絶対の正義なのです。
 
 
柏木:浅野真澄さん
 
 暴走しがちな局長を抑えて物語の進行をまとめる、作品のお母さん役として作ったキャラですが・・・ミステリアスな雰囲気も少々。
 
 で、浅野さんに演じていただけるとうかがって嬉しかったです。この作品のためにたくさんソースを聴き倒して声優さんのこと勉強しましたけど、この人のラジオ番組『アニスパ』が面白いのなんの。トークではものすごい頭の回転で下ネタもかまわず笑いをとりまくる浅野さんが演じるわけですから、美人で有能な柏木さんには裏がある、そんなカンジがたまりません(笑)。浅野さんご本人も才媛で、作家としても活躍なさってます。
 
 柏木はキャラがおとなしい上、作品に登場人物が多いのであんまり前に出てきませんけど、浅野さんシフトの柏木エピソードも欲しいなあ。原作で描いたらアニメに間に合うでしょうか。ってか、ワタシは貧乏性なので、こんなにいい役者さんたちがセリフ少ないとなんかもういたたまれないのですよ。漫画だとそのエピソードにおけるキャラの機能が果たせてればそれでいいんですけど、アニメではそれぞれ中の人を呼ぶわけで。

キャスト情報42008/04/02

今日発売のサンデーで、メインキャストがあらかた出そろいました。

桃太郎・澪:釘宮理恵さん
 
 桃太郎はアニメ版ではマスコット的な扱いになるかもですので、番組の顔として釘宮さんにお願いすることになりました。桃太郎は兵部のシャドーで、彼の中のデリケートな部分を代弁するキャラです。釘宮さんのような愛らしくて存在感のある方に演じていただけることになって望外の嬉しさです。
 
 さらに、澪はいわば「裏チルドレン」で、ダークサイドに身を置いて、でもけっこう楽しそうにやっている、チルドレンのもう一つの可能性。釘宮さんなら澪をチルドレンの三人と対等のヒロインにしていただけると思ってます。
 
 釘宮さんの声にはなんか特殊なゆらぎというか超音波が混じっていて、視聴者の脳に作用して番組ヒットの可能性を上昇させるような気がするのですが、そう思うのたぶん私だけじゃないですよね(笑)? たしか真っ先に監督がスケジュールを押さえて、全キャストの中で一番最初に決まったと記憶してます。日曜の朝、少年サンデー作品のミューズ(守護女神)として、今年もよろしくお願いします。
 
 
賢木:谷山紀章さん
 
 私のリサーチでは、歌がもーすんげーステキで、人を惹きつけるスター性のある方ですね。そして<ハデな外面に秘めた誠実さ>という役がものすごくハマる役者さんです。賢木役ときいて「おお!?そうきたか!そっか、谷山紀章さんかあ!」

年下の皆本が『チルドレン』に見せる母性に惹かれていて、彼の前ではちょっと子供に戻ってしまう、そんな賢木センセイ。何にも頼らず生きていこうと決めて、実際そうしてるんだけど根は甘えっ子で、そんな自分がカワイイことも知ってるもんだから女の子にはモテモテ。男として非常に腹の立つヤツなのですが、キャラも中の人もカワイイので許します(乙女回路作動中)。

音楽2008/04/03

 カラーの「さぷりめんと」でイメージしたのは、チルドレンが手塚治虫、兵部が石森章太郎、皆本は横山光輝です。昔懐かしい「TVまんが」へのオマージュですね。この絵で読み切り一本描きたい(笑)。それと、書店やコンビニの関係者の皆様、おまけの挟み込み、お手数をおかけしました。ありがとうございます。ああいうの、大変なんですよ。

 さて、予告編で流れてたOP主題歌『Over The Future』を歌ってくれるのは、リアル10歳の女の子三人組<可憐Girl's>。『チルドレン』の世界観やテーマをヒロイックに、そして可憐に歌い上げた正真正銘の<主題歌>です。イメージソングとかタイアップ曲とかではなく、歌手まで作品のイメージに合わせたわけで、原作者としては感涙モノ。
 おそらく初めて聞いたとき衝撃を受けた方もいるであろう(笑)、例のかけ声は・・・・・だいじょうぶ、3回も聞くとヤミツキになりますよ。いや冗談抜きで、ワタシはマジあれがないともう物足りない体になってます。可憐Girl'sの子たちもあそこがお気に入りだったそうで、センセイも早くカラオケで叫びたい。「おーばーざ・ふゅーちゃーわ~~!」リアル42歳ですが、何か?

そしてED主題歌『絶対love×love宣言!!』の歌手はもちろん「ザ・チルドレン」の中の人お三方、平野綾さん・白石涼子さん・戸松遥さん。ああっ、もう、カワイイなあっ、ちくしょう!! おマセなチルドレンの皆本へのラブラブっぷりを、可愛さ全開で歌ってくださってます。一人でも可愛いのに、三人並ぶとシャレにならない破壊力です。めっちゃアイドル系ユニット。これを狙ったわけじゃないのよ? ジェネオンさんの計算通り? ワタシ、踊らされてた?

 音楽は『ハヤテ』と同じ中川幸太郎さん。『プラネテス』『ガン×ソード』『スクライド』『コードギアス』など超絶カッコいいアコースティックな楽曲で知られる方です。監督はもう大ファンで、発注するときからそわそわしてましたね。
 美しくて厚みのあるサウンドトラックで、ファンにはたまらない特徴的なラテン系ジャズ調(?)の曲の他、遊びやパロディーも大まじめに盛り込んでくださってて、ガチでジョン・バリーやエンニオ・モリコーネに対抗できます。ちなみにこの作品は<美少女育成SFコメディー>・・・なんだこの申し訳ない気持ちは(笑)。

 『チルドレン』はCVも含めて「音」が素晴らしい作品です。監督はサンプルができるたびに現場スタッフに聞いてもらってて、作画陣が燃えている理由のひとつにもなってます。

あーなんかドキドキしてきた2008/04/04

 さー、あと二日ですね。少しでも宣伝になればとこうして書いてますが・・・毎日は正直しんどいね(笑)。っていうか、ワタシはアニメの作業には初期の打ち合わせ以降はシナリオチェックくらいしか関わってないので、持ってる情報がそんなに多くないのです。『美神』も第一話は初号試写見ましたけど、二話目以降はたしかオンエアが初見だったと記憶してます。
 
 しかもね、オンエアがあさってじゃないですか。スタッフの皆さん、ものすごくがんばってて、もーホントのギリギリまで粘ってくれているわけですよ。どれくらい粘っているかというと・・・・第一話の完成試写と納品がいつだと思いますか?
 
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・言えないくらいギリギリです(笑)。
 でも、それはもう本当に全部署が作品に愛情を注いでくれているからなのですよ。みなさんたぶんワタシよりも『チルドレン』を愛してくれてます。ワタシだったらとっくに心が折れて<やっつけモード>に入っているであろう状況でも、「あともう少し」のために大量のリテイク出してて、「間に合わせた」のではなく「与えられた状況下でできることは全部やった」第一話です。
 
 商売上のオトナの事情ももちろんあって、文句あってもこんなとこに書くわけないのですが(笑)、『チルドレン』ではそういうの抜きで原作者も完全にアニメの味方だと思ってくださって結構です。むしろ、一年の長丁場なので、倒れる人が出ないようにもう少し品質を抑えた方がいいんじゃないかと思ってるくらいで。いやもちろんワタシが「もうやめて、死んじゃう!」と言っても「いや、やる!!」と返ってくるスタッフなので言ってますけどね(オトナはズルい)。
 
 明日は放送前日ってことで、深夜23:00過ぎごろに内容についてちょっと触れたいと思います。ネタバレがイヤな人は放送終了までここは読まないこと推奨。