プリン賛歌 :週刊少年サンデー09/02・3合併号2008/12/05

まろと♪そなたの♪秘密のかーいわ~

 執筆中に突然「ダメだ、壊れる」というサインがきたので、なんとか入稿した後、そのまま行方不明になってました。直前まで張り切って仕事してたのに、急にそうなるのが蓄積したストレスの怖いところ。

 オーバーワークで壊れた漫画家の話はよく聞くけど、それで労災が降りたりするわきゃないので、自分の身は自分で守るしかありません。
 編集者や家族には、口で説明してもその深刻度は伝わらない。だからまあ、「こらあかん」と思った時には一時的に全部切り捨てちゃうのも正当な戦略だと思います。

 今回は新しく買ったロードレーサーで、行き当たりばったりに東京近郊をウロウロ。近所のショップの親父さんが趣味で組んだ機体で、BOMAのカーボンモノコックフレームにシマノのちょっといいディレイラーがついてます。お値段はそこそこしました。メタボな漫画家にはちょっと過ぎた代物なんですが、<がんばった自分へのご褒美>ってやつ(笑)?
 
 ロードレーサーはやっぱ走りやすい・・・ってか、他の自転車とはまったく別の乗り物ですね。あんまり楽しいんでずーっと乗ってました。こんなに長いこと日光を浴びたのは久しぶりです。ここんとこ不眠気味だったのが、帰宅したとたんに気を失って、昏々と熟睡。ぼちぼち仕事に復帰します。
 しばらく毎週やった方がよさそうなんで、更新は入稿直後でなくなるかもです、すいません。
 
 
 さて、今後のための仕込みやキャラの描写など、やりたいことが多すぎて混迷してきた本編ですが、そろそろまとめにかからないとマズいです。あと二回くらいかな? ノリで入れた三国志ネタが意外と重要なキーになってきてて、描いてる本人もびっくりです(笑)。
 

アニメ第36話2008/12/07

百合オチも猪爪さんが強硬に主張(笑)

 完全オリジナルエピソードです。

 初稿はかなりスキャンダラスで直球の<エロ>寄りで、作品テーマとからんだモチーフも特になく、チルドレンとは無関係にそっちネタが暴走してるというか、まー要するにワタシは気に入りませんでした。一応こちらからいろいろ提案はしたものの、それもなんだかんだであまり理解してもらえず。
 で、最終的には猪爪さんから「基本プロットはほぼ初稿のまま、『おに●さまへ・・』『マリ●様が見てる』風の<耽美>路線にしてはどうか」と提案されたので、
「少女の通過儀礼・・・素敵ね。それでしたら、センセイはよくってよ?」

 あとは例によって「一視聴者として以下略」。個人的にはナオヤが常に馬に乗っているというのがウケました(笑)。

 ゲストキャラの名前は菊池寛の小説『真珠婦人』が元ネタ。菊池ナオヤ役は山口隆行さん、真珠先生役は井上喜久子さん。
 4話の痴漢は「俺が加速する~!!」つってたし、今回のエンドカードも「最優先事項よ」だったしで、スタッフに熱烈なファンが多いみたい(笑)。井上さんのお嬢さーん、椎名センセイもママのファンですよー(^^)/。
 
 
 さて、次週は「黒い幽霊」登場。「電磁波義兄弟」の時と同じくGONZOさんのグロス回で、アクションシーンがかなりスゴいことになってるそうです。

お見合い編に解 :週刊少年サンデー09/04・05合併号2008/12/12

あと、パティが本編でついにやらかしてます(笑)

 二本仕事でぶっ通し次をやってます。例によってここ更新するの忘れてました。
 
 先日アニメの川口監督から連絡が。
「イターシャちゃんのデータを至急送ってください。浅野さんの許可はもらってあります
 な、なにをする気だ・・・てか、浅野さんの権力すごいなあ(笑)。ウチのスタジオのCEOになって欲しい人材。
 浅野さん、だーい好き!!(ポニョ風に)
 
 

アニメ第37話2008/12/14

ファントムは、ゴーストさんとは無関係(笑)

 またまた原画マンのクレジット数がすごいです。
 チルドレンは通常、一話あたり動画四千枚くらいで回しているそうですが、今回は八千枚。予算の都合もあってプロデューサーは困ってるみたいですけど(^^;)、まー見る方としては楽しいですよね。アクションシーンや重要な芝居だけでなく、なんでもないとこまでぐりゅんぐりゅん動いて、「いやちょっと待って!? そこ動かなくていいよね!? そんな動かなくていいんじゃね!? グロスって一本いくらで受注してるのでは!? 大丈夫ですか、もっとやってください!!」という、贅沢な心配をさせていただきました(笑)。みなさん、お疲れ様です!
 
 声も豪華で、バレットは近藤隆さん、ブラックファントムのおっさんは立木文彦さん、側近の少女は井上麻里奈さん! アニメファンには説明不要な方々ですね。
 
 立木さんに演じていただくとわかっていたら、ブラックファントムのおっさんのセリフはもっと増やしていたのになあ。ESP戦をモニタで見ながら、格闘技マニア好みのナレーションとか・・・(笑)。
 BLACKつながり(?)の近藤さんのバレットは、めっちゃカッコよかったですね。このあとティムも加わったら、原作同様ダメになっていきますのでお楽しみに!!
 井上さんはいつか中学生編がアニメになることがあってももーバッチリ・・・・・・・・あ、いや、役名に気づいた方だけニヤリとしていてもらえれば(笑)。
 
 兵部はなぜか、相手の自由を奪い、アゴをつかんで話をするのが好きなようです。やたら同じことを繰り返すんで、自分で描きながら不思議だったんですが、ワタシ的にはあれは、サディスティックであると同時に、「自分を見て欲しい」という無意識の行動なんじゃないかなあと分析してます。愛情に餓えた人間なので、「強制しないと関心を持ってもらえない」という恐れがどこかにあるのです、きっと。
 
 
 次週は『サイコ・ダイバーズ』編! 髪を伸ばした大人の薫はアニメ限定です。なんか予告編では十年後のハヤ●くんもいたような・・・(笑)。
 

お見合い編終了:週刊少年サンデー09/06号2008/12/17

原稿じゃないですが

 早朝に原稿がアップして、そのまま電車に飛び乗って狭山湖にプチ輪行(自転車をたたんで電車で遠くに持っていく)しました。担当の「待ってください、その前に読者プレゼント用の色紙を!締め切りはとっくに過ぎてて、他の先生のは全部集まってるんですよ!」という悲鳴は無視。だって、とにかく気分転換したかったんだもん。

  自転車だけで行ける距離だけど、電車で移動したのでちょっとだけ旅行気分も味わえて、現地で遊ぶ時間はたっぷり。天気は良かったし、山の中は気持ちよくて(『となりのトトロ』の舞台なんですよ)、林道で野生のヤマウズラが目の前を横切って和んだり、固形燃料で湯を沸かしてカップラーメン食ったり、しばらくはものすごくご機嫌でした。が、漫画家のクセに読者を放置して遊んだ罰が当たったようです。
 
 キツい坂道を「ふはは、これはメタボな俺に対する挑戦だな!? そう簡単にワシは黒王号(仮名)を降りぬわ!!」とハイな状態でグイグイ登ってたら・・・・・・信じられないことにハンドルを固定するステムが、ボッキリ折れました。さっきまでハンドルだったステッキ状の物体を両手で持ったまま、しばし呆然。
黒王号(仮名)おおおおおー!!?」


 重いワタシが10年以上乗ってる折りたたみ自転車なんで、金属疲労が来てたようです。走行中にハンドルが折れるって・・・・・・一歩間違ったら大惨事。幸い怪我はありませんでしたが、山の中で完全に修理不能の状態です。半泣きでとぼとぼチャリンコを引きずって下山。ハンドルがプラプラしてるんで、大変でした。
 タクシーでいったん帰宅して、修理のためにショップに行こうとしたら、今度は車のバッテリーが上がってた。泣きっ面にハチです。なんかもうどっと疲れが出て、そのまま謝恩会にも行かず寝込みました(T_T)。

 その後速攻で色紙を描いたのは言うまでもありません。読者プレゼントの他、家族や知人に頼まれてた分も合わせて六枚。あと、単行本やらなんやら、合わせて10枚くらい。みなさんあってのワタシですごめんなさいもうしません遊ぶことばっか考えてないで仕事します。